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自治体の皆さまへ

町立病院だより

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埼玉県小鹿野町

■思いつくまま 気のむくまま 82
◇ドクター内田のひとりごと「小鹿野の思い出」
2月になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、すでにご存じの方もおられると思いますが、私は1月31日をもって町立小鹿野中央病院を退職し、2月1日付で埼玉医科大学国際医療センターに異動となりました。皆様には大変お世話になりました。
振り返りますと、8年前の2016年4月に小鹿野町に赴任してきました。右も左もわからない中皆様が温かく受け入れてくださり、家族ともども楽しく過ごすことができました。小鹿野に来る前にいた高知県梼原町は当時の人口が約4000人、医療機関は30床の町立病院が一つあるだけの小さな町でしたが、小鹿野と同様に病院と保健福祉課が隣接しており、病院と行政と住民が一体となっての地域包括医療・ケアが充実した町でした。初めて小鹿野町を訪れた際、あまりに梼原とそっくりだったことに感動しました。赴任した当初は皆さんから「こんな田舎によく来られましたね」と言われましたが、私にしてみると梼原町は小さなスーパーと夜12時で閉まるコンビニが一つ、飲食店も数件という小さな町でしたので、24時間営業のコンビニが4つもあり、車で30分も走れば大きなスーパーやデパートがあり、東京まで約2時間という小鹿野町は都会だなあと思ったことでした。
小鹿野での思い出をいくつか挙げますと、まずは歌舞伎に出させていただいたこと(ご存じ白浪五人男)。歌舞伎への熱い思いを持った方々と多く接することができ、とてもいい思い出です。病院の健康ふれあいフェスティバルでは「入棺体験」を始めました。当初は「縁起でもない」というご意見もありましたが、命を見つめなおすという意味ではとても有意義であると今でも思っています。
さらには町民の方々のご協力をいただき、埼玉医大の大西教授をはじめとする先生方とビタミンB1(VB1)欠乏の実態調査・研究を行いました。低栄養や癌、うつ病の方にVB1欠乏が多いことがわかってきましたが、さらに詳しく調査していくことが本研究の目的です。結果は小鹿野町の元気な方々にはVB1欠乏は存在せず、施設入所中の約6%の方がVB1欠乏だったことがわかり、論文にも発表させていただきました。
プライベートでは野球です。三男が少年野球(カージナルスジュニア)からお世話になり多くの方と繋がることができました。その三男とは2年間二人暮らしをし、高校野球もずいぶん楽しみました。そんな息子も巣立ち、今年度の4月からは結婚後初めての単身生活です。
また初めて公表しますが、2019年には3週間ほど埼玉医大に入院し頭の手術を受けました(良性疾患です)。高血圧と高脂血症の薬も飲み始めました。先月号にも書きましたが網膜剥離を発症しました。実は年末に網膜剥離が再発。再手術を受けました。関係者の皆様にご迷惑をおかけし大変恐縮するとともに、業務の調整に動いてくださっているスタッフの多大なる協力に感謝しきれません。
まだまだ挙げればきりがありませんが、多くの方々の支えがあって過ごすことができたことを、まさに身をもって感じております。

幸せは経験するものではなくて、あとで思い出してそれと気づくもの
オスカー・レバント(米:作曲家、ピアニスト)

ということで、誠に申し訳ございませんが、次回が最終回。
私の医療に対する考えやこのコラムに込めた思いについて綴りたいと思います。今月も頑張りましょう!

埼玉医科大学国際医療センター 内田 望(うちだ のぞむ)

《外来からのお知らせ》
◇休診のお知らせ(1月4日現在)
2月5日(月)眼科 沖坂先生
当日受付時間は11:00まで
2月13日(火)耳鼻咽喉科 荒木先生
2月22日(木)耳鼻咽喉科 水足先生
最新の休診情報は、町立病院のホームページ「診療日カレンダー」でお知らせしています。
※休日急患当番医は次ページをご覧ください。

◇発熱外来
発熱や咳など呼吸器症状等のある人は、発熱外来で対応します。必ず、事前にお電話(【電話】75-2332)いただき受診方法をご確認ください。
対応時間:13:30~(受付時間:8:30~14:00)

〈お子さんをお持ちの人へ〉
小児については、小児科医による診察が望ましく、かかりつけ小児医療機関や埼玉県コロナ総合相談センター【電話】0570-783-770(24時間対応)に電話などでご相談ください。

問合せ:国保町立小鹿野中央病院(小鹿野町小鹿野300番地)
【電話】75-2332
【FAX】75-3313
『小鹿野中央病院』で検索

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