各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第11回は石川可菜さんの活動を紹介します。
こんにちは。地域おこし協力隊の石川可菜です。去年の1月に着任し、小鹿野町に来て約1年が経ちました。
今回は、1年間私がやってきたことやその思い、これからの活動に関して記述したいと思います。
私は祖母が小鹿野町で酪農関係の仕事をしていることがきっかけで小学生の時に牛に出会いました。
初めて牛に出会った時、その牛の名前を呼んでみたところ、その牛は楽しそうに私に近づいてきました。今までテレビやネットで見る牛のイメージとは違い、人懐っこくて頭がいいところに惚れ込み、牛が好きになり、将来は牛に関わることのできる酪農をやりたいと思うようになりました。
その出来事以来、私は毎年夏休みになると祖母の家に泊まり込み、小鹿野町にある吉田牧場で酪農の仕事の手伝いをするようになりました。
現在はこの吉田牧場さんを拠点として地域おこし協力隊の活動を行っています。親戚も多く住んでいて、思い入れの強いこの小鹿野町で牛に関わる活動をさせていただけていることに、日々喜びを感じています。
今年の1年間、私は一生懸命仕事をしてきました。特に酪農や牛の魅力を伝える活動に力を入れてきました。その中でも特に力を入れた活動は『わくわくモーモースクール』の活動です。これは小学校に酪農家をはじめ酪農関係の方々と牛が実際にお邪魔して、酪農の魅力や牛乳の魅力を伝えるというイベントです。年間で数回埼玉県の小学校を訪問し開催しています。
酪農という仕事は地域の農業や食の根幹を支えるとても重要な仕事です。しかし酪農をやる人は減っていて、これからさらに減ると言われています。このとても重要な仕事を続かせていくために、少しでも多くの人に牛の魅力や酪農という仕事の魅力を伝えたいという思いで、このイベントに積極的に参加しました。
また、『モーモースクール』だけでなく、みどりの村や高原牧場での搾乳体験にも積極的に参加しました。小鹿野高校の職場体験や酪農大学校から来た研修学生とも積極的に関わり酪農の魅力と共に厳しさも伝えてきました。このように酪農や牛の魅力を伝える活動に力を入れてきましたが、その根本には実際に牧場で仕事をしている自分自身の経験があります。
酪農は非常に楽しいものでありながら大変さもあります。しかし、この仕事には、牛と心がつながる瞬間の喜びや子牛の出産などを通して感じる命の学びなど、とても深い魅力があります。
着任してからの1年は実際に牧場での仕事を通しての自分自身が学ぶこととそれを次の世代に伝えるための活動に力を入れてきました。
これからの2年間はこの小鹿野町の酪農をはじめとする畜産の振興や他の隊員さんと共に、小鹿野町の魅力を発信する活動を行っていきたいと思っています。
実際に、吉田牧場で働く仲間と共に、今までにない新しい販売方法による牛糞堆肥の販売の事業も動きはじめています。これからも小鹿野町、畜産の発展に向けて頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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