〈特集1〉犯罪に強いまち志木の実現へ(2)

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■町内会による防犯活動
市では、「犯罪に強いまち志木」のスローガンのもと、市民の皆さんが安心して暮らすことができる安全な環境の整備に取り組んでいます。その一つが、各町内会による自主防犯パトロール隊をはじめとした地域の見守り活動です。市内に住む皆さん自身が、地域の防犯活動をすることは市独自の市民力を生かした取り組みです。

□自主防犯パトロール隊
市内には38の町内会があり、すべての町内会に自主防犯パトロール隊が設置され、総勢約800人で構成されています。
自主防犯パトロール隊は、安全・安心なまちづくりの実現に向け、各町内会が見回り活動をする曜日・時間帯を決め、徒歩によるパトロールを中心に行っています。

□青色防犯パトロール隊
町内会では、徒歩によるパトロールのほか青色防犯パトロール隊を結成し、青色回転灯を装備した車(青パト)による防犯活動も実施しています。
回転灯を回しながらスピーカーを使って、特殊詐欺被害の防止を呼びかけたり、子どもたちの下校時間には、周囲に不審者がいないか目を光らせて確認するなど、子どもから高齢者まで多くの市民の安全・安心を守っています。

□子どもへの声かけ事案が減少
不審者による子どもへの「声をかける」「後をつける」などの声かけ事案は、13時から17時までの下校時間帯に道路や公園などで発生しています。
子どもへの声かけ事案は、令和4年と比較すると減少傾向にありますが、引き続き保護者や学校だけでなく、警察や行政が連携を深め、地域一体となって見守っていく体制が必要です。

声かけ事案発生件数(令和5年は暫定値)

■防犯カメラ50台を増設します
市では、犯罪抑止を強化し、市民の皆さんが安全・安心に暮らせるよう、町内会や警察などと連携しながら設置場所を検討し、令和元年9月に市内120か所に防犯カメラを設置しました。
防犯カメラは、犯罪が発生した際の警察の捜査における貴重な証拠資料にもなることから、市は、さらなる犯罪抑止と犯罪の速やかな解決のため、令和5・6年度に新たに50台増設します。

■自分たちの地域は自分たちで守る～上木町内会自主防災会～
非行や犯罪のない安心・安全に暮らせるまちづくりは、誰もが願うことです。上木町内会ではその思いを実現するため、平成16年12月10日に「上木町内会自主防災会」(自主防犯パトロール隊)を結成し、今年で19年目を迎えます。
歴史ある上木町内会自主防災会の防犯活動や今後の課題などについて、上木町内会長の関根さんに伺いました。

□継続の鍵はコミュニケーション
上木町内会では、地域の安心・安全のために、初心を忘れずに現在も防犯活動に取り組んでいます。令和4年12月には、安心・安全のまちの実現に対する町内会の思いを込めて、懸垂幕を作成し町内会館に掲げています。
防犯活動が長く続いている理由は、あいさつからはじまるコミュニケーションなどによって子どもから大人までの繋がりが形成されており、防犯活動に対しての理解と協力が得られていることだと関根さんは話します。

□「無理のないスケジュール」が大切
上木町内会自主防災会は、10班(1班あたり3～4人)で構成され、子どもたちの見守りをはじめとした防犯活動に取り組んでおり、子どもたちへの声かけ事案が発生しやすい午後を中心に行っています。
活動において意識していることとして、活動が生活の負担とならないことや新しく隊員になりたいという人が気軽に参加できるよう無理のないスケジュール調整をしています。生活の隙間時間に行うことで自身のリフレッシュにもなるので、まさに一石二鳥とのことです。

□高齢化が課題
上木町内会だけではなく、町内会全体として、自主防犯パトロール隊の高齢化は大きな課題となっています。
地域のことは地域で守るという意思は、どれだけ年月が経過しても変わらないものであるべきだと考えており、その思いは町内会全体が同じです。各町内会では若い世代の自主防犯パトロール隊の加入に向けて、創意工夫を凝らして力を注いでいます。
「若い世代の人たちにどのようにして伝え、興味をもってもらい加入につなげていくのか、やりがいがありますよ」と、関根さんは力強く語ってくれました。

■メール配信サービスを活用しましょう
市では、不審者情報、詐欺被害防止などの注意喚起について、メール配信により情報提供を行っています。また、防災行政無線の放送内容も配信しているので、放送を聞き逃してしまっても、情報を得ることができます。
提供される情報を確認して犯罪に遭わないよう注意しましょう。

問合せ：市民活動推進課
【電話】048-473-1468