■あなたの中の「きっとこうだ!」はどんなこと?
「女の子だからことばづかいに気をつけなさい」「男の子だから泣いたらダメ」などと言ってしまったり、言われた経験はありませんか?「過去の経験」や「見聞きしたこと」に影響を受けて、無意識のうちに“きっとこうだ!”(思い込み)と思っていることはないでしょうか。
◆自分の中にある“きっとこうだ!”をチェックしてみよう!
▽家庭・コミュニティ
・男性は結婚して家庭をもって一人前だ
・共働きで子どもの具合が悪くなった時、母親が看病するべきだ
・学級委員長や生徒会長は男子が、副委員長や副会長は女子の方が向いている
・実の親、義理の親に関わらず、親の介護は女性がするべきだ
・デートや食事のお金は男性が負担すべきだ
▽職場
・事務作業などの簡単な仕事は女性がするべきだ
・男性は出産休暇/育児休業を取るべきではない
・育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない
・受け付け、接客、応対(お茶だしなど)は女性がする方が良い
・女性の上司には抵抗がある
▽その他
・女性は感情的になりやすい
・男性は気を遣う仕事やきめ細かな作業は向いていない
・男性は人前で泣くべきではない
・男性より女性の方が思いやりがある
・女性はか弱い存在なので、守らなければならない
(参考)内閣府男女共同参画局:令和4年度性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究
こうした「女らしさ」や「男らしさ」、「性別に基づく役割」は生まれたときから備わっているものではなく、社会や文化がつくりあげたものです。このように「社会的・文化的につくりあげた性別」をジェンダーといいます。
◆「きっとこうだ!」のきっかけは家庭から?
内閣府男女共同参画局の調査によれば、男女それぞれの「性別に基づく役割を言ったり、言動を感じさせた人」で多く挙がったのは、次のとおりです。
(参考)内閣府男女共同参画局:令和4年度性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究
性別に基づく役割や思い込みを言ったり、言動を感じさせた人について、男女に共通して父親・母親が入っていることから、思い込みのきっかけとして、家庭からの影響を受けやすいということも言えるのではないでしょうか。まずは身近な家庭から、固定的な意識や社会からの期待に縛られていないか、ジェンダーについて、一度立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。
皆さんはどのくらいチェックがつきましたか?チェックが多いからダメということではありません。大切なことは、自分のことも相手のことも性別によって役割や行動を決めつけないということです。誰もがその人らしく生きられる社会にしていきましょう!
※男女平等推進情報「そよかぜ」は、公募市民の企画・編集協力員と協働し作成しています。
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