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市長の深谷がいい話

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埼玉県深谷市

■栄一翁の生地旧渋沢邸『中の家(なかのんち)』
先日、新紙幣の発行が来年7月と発表され、栄一翁顕彰の気持ちを新たにしたところです。そんな中、『中の家』の改修が無事完了し、公開の準備が整いました。
今回の改修では、太さが1尺もある欅(けやき)の大黒柱や梁(はり)などはできるだけそのまま生かしているので、栄一翁が過ごされた空間を感じていただけることはもちろん、『中の家』を訪れたかたを『80歳代の栄一翁のアンドロイド』が温かく迎え入れる工夫をしています。

私のおすすめは、栄一翁が帰郷時に過ごされた居室の温もりある雰囲気や、そこから眺める庭の風景でしょうか。ゆっくり腰をかけていると、栄一翁の時代にタイムスリップした気持ちになります。
また、外観も素晴らしい出来栄えとなっており、栄一翁は『合本(がっぽん)主義』を提唱されましたが、『現代版・合本主義』ともいえるクラウドファンディングで皆さんに改修費をご協力いただいた『いぶし銀の大屋根』は圧巻のひとことです。
丁寧に仕上げられたしっくいは、施工した清水建設(株)によると、西の『姫路城』、東の『中の家』と言えるくらい誇れるものだそうです。

ちなみに清水建設(株)は、栄一翁と深い関わりがあり、この難しい工事に手を挙げてくれました。
『中の家』に設置するアンドロイドは、深谷市出身の実業家、(株)ドトールコーヒー名誉会長の鳥羽(とりば)氏より頂戴した寄附で賄うことができました。なお、渋沢栄一記念館のアンドロイドについても同様です。先ほどの、クラウドファンディングに協力いただいた皆さんとあわせまして、深く感謝申し上げます。
こうして、皆さんのお気持ちがこもった建物となり、喜びもひとしおです。ぜひ、市民の皆さんも足を運んでいただければ幸いです。

(深谷市長 小島進)

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