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[特集]旧渋沢邸『中の家(なかんち)』リニューアルオープン!(1)

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埼玉県深谷市

渋沢栄一翁の生地である旧渋沢邸『中の家』が、主屋(おもや)の耐震補強と改修の工事を終了し、8月10日(木)にリニューアルオープンします。
今月の特集では、これからも後世に歴史的建造物としての価値や渋沢栄一翁の功績を継承していく、旧渋沢邸『中の家』について紹介します。

■生まれ変わった『中の家』で栄一翁が待っています
◇栄一翁も帰郷時に滞在した『中の家』の主屋
来年7月前半に発行される新紙幣の1万円札の顔となる渋沢栄一翁の生地旧渋沢邸『中の家』が、主屋の工事を終えて8月10日(木)にリニューアルオープンします。
『中の家(なかんち)』という名称は、所在地が渋沢一族の家々の中で真ん中に位置したことから、このように呼ばれていたものです。現存する主屋は、この地方の典型的な養蚕(ようさん)農家建物で、栄一翁たちが生まれ育った家の跡地に、妹夫妻が明治28年(1895年)に建てたものです。栄一翁も帰郷の際には、ここに滞在していました。平成22年から市指定文化財に指定されています。

◇耐震補強工事により『中の家』内部の見学が可能に!
今回、耐震補強工事をしたことで、今まで立ち入れなかった建物内の見学も可能となり、栄一翁が帰郷の際に滞在した上座敷(かみざしき)などを見学できるようになりました。
建物の全体に使用されている立派な梁(はり)や柱からも『中の家』の隆盛を見ることができますが、中でも上座敷は、特に上質な資材が用いられ、1階で過ごす栄一翁に物音が届かないよう上部に蚕室(さんしつ)を設けないなど、多忙の合間を縫って帰郷した栄一翁を、妹夫婦が大切にもてなしたことがうかがえます。
そのほか展示物として、主屋の歴史や『中の家』に関わる人々などを紹介するパネル類や、大河ドラマ『青天を衝(つ)け』放送時に市内に設けられた深谷大河ドラマ館内で展示された再現セットも見どころです。

◇帰郷中の栄一翁が語り掛ける『アンドロイドシアター』
生まれ変わった『中の家』に設けられた展示の中でも、いちおしは、渋沢栄一アンドロイドと映像を組み合わせ、栄一翁の世界に浸ることのできる『渋沢栄一アンドロイド・シアター』(上記写真)です。
コンセプトは、『帰郷して和服でくつろぐ80歳代の栄一翁から、ふるさと血洗島や仲間との思い出を聞く』。映像を交えながら栄一翁の話を聞くことで、より深く、『中の家』そして栄一翁のふるさとを体験できます。
このように、新しい『中の家』は、栄一翁を身近に感じ楽しみながら学ぶことができる施設となっています。ぜひ、栄一翁のいる『中の家』へ遊びに行ってみてください。主屋の敷居をまたいで中に入れば、渋沢栄一アンドロイドがにこやかに出迎えてくれることでしょう。

※写真は、本紙P.2~P.3をご覧ください。

▽8月10日(木)午後1時OPEN! 旧渋沢邸『中の家』開館情報

▽4つのオブジェに手をかざしてみよう!
栄一翁が、それぞれのオブジェにちなんだ思い出話をしてくれるよ

・論語から学ぶ人生
7歳から学んでいた『論語』について語ります。話し相手には幼少期の栄一君も登場?

・商いのこころ
『中の家』の家業である『藍玉』の製造・販売を通して学んだことを語ります。

・ふるさとの仲間たち
共に人生を支え合った血洗島の仲間たちを紹介します。

・ふるさとから世界へ
フランスなどで目にして衝撃を受けたさまざまな出来事を回想します。

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