私たちの生活とは切り離せない『ごみ問題』。近年では、ごみの排出による地球環境への影響なども問題視されています。
今月号の特集では、ごみの減量化に向けたさまざまな取り組みについて紹介します。
■ごみの増加は地球環境にも影響を与えます
私たちの日々の生活の中で、必ず発生する『ごみ』。深谷市は、ごみの回収が週5日あり、中でも家庭から出ることが多い『燃やせるごみ』の回収が週4日もあるなど、こまめにごみ出しができる暮らしやすい環境が整っています。
このような便利な環境で生活していると、なかなか意識できないのが、ごみの減量です。
深谷市は、ごみ(可燃ごみ・不燃ごみ)の処分のため、年間約12億5700万円(令和4年度決算)を大里広域市町村圏組合に支出しています。
また、環境省『一般廃棄物処理実態調査結果』によると、深谷市の令和2年度1人1日あたりのごみの排出量は1081gで、県内でも4番目に多い排出量となっています(下表参照)。
ごみは、処分時の焼却や運搬などで多くのエネルギーが消費されたり、二酸化炭素が排出されるため、ごみの排出量が増えると処分費用が増えるだけでなく、処分に伴う環境への負荷やエネルギー消費も大きくなります。
地球環境に配慮した暮らしを実現し、処分費用を抑制するためにも、私たち一人ひとりがごみの減量に取り組むことが必要です。
▽深谷市の年間ごみ処分費用
約12億5,700万円(令和4年度決算より)
※可燃ごみおよび不燃ごみの処分のため、大里広域市町村圏組合へ支出しています。
▽1人1日あたりのごみ排出量
(ごみ総排出量を総人口および年間日数で割った量)
出典:統計からみた埼玉県市町村のすがた2023
(資料:環境省『一般廃棄物処理実態調査結果』)
■ごみ削減のキーワード!3R(リデュース・リユース・リサイクル)
市では、深谷市一般廃棄物処理基本計画において、3Rの推進を掲げ、環境負荷の少ない循環型社会の実現に向けてごみの排出量削減に取り組んでいます。
3Rとは、ごみの削減に向けたキーワードで、ごみを減らすリデュース(Reduce)、繰り返し再利用するリユース(Reuse)、資源として活(い)かすリサイクル(Recycle)の頭文字をとったものです。
例えば、マイ箸やマイボトルを活用して使い捨てを減らしたり、不要品は捨てずに人に譲るなど、一人ひとりがこの3つのキーワードを意識した生活を心掛けることで3Rを推進できます。
■生ごみに注目!水切りの徹底と再資源化でリデュースしよう
ごみを減らす『リデュース』の取り組みのひとつに、燃やせるごみとして排出する『生ごみ』の水切りがあげられます。固く絞るひと手間を加えることで、簡単にごみの量を減らすことができます。
また、生ごみを堆肥化して資源に変える、コンポストの活用も有効です。市では、ダンボールコンポスト講習会(下記参照)を開催しています。ぜひこの機会に環境に配慮した取り組みをはじめてみませんか。
一人ひとりの小さな積み重ねが、ごみの削減につながります。
ごみの排出量を減らして限りある資源を有効に使いましょう。
■生ごみを減らす取り組みに参加とご協力をお願いします
◇徹底した水切りで生ごみの削減と臭いを防ぎましょう!
生ごみの多くは水分が含まれており、臭いのもととなったり、燃やせるごみの量(重さ)や燃えやすさにも影響しています。
そのため、生ごみは捨てる前にしっかりと水切りを行うことで、悪臭の防止とごみの減量化を図ることができます。
〈ここがポイント!〉
生ごみは、捨てる前のぎゅっとひと絞りが重要!
ペットボトルの底で生ごみの袋を押して、水を絞る方法もあります。
◇生ごみを堆肥にかえて活用しよう!『ダンボールコンポスト講習会』
ダンボール箱を使った生ごみ処理器を作る講習会を、風土飲食研究会との協働事業として実施します。
対象:市内在住者
日時:
(1)9月28日(木)午後2時~3時30分
(2)10月20日(金)午前10時~11時30分
場所:市役所本庁舎3階大会議室
定員:各日先着25人
参加料:300円(当日集金)
申込:市ホームページ(右記QRコードからアクセス)で注意事項を確認の上、電子申請で申し込み(電子申請が難しい場合は、電話で問い合わせ先へ)
※QRコードは、本紙P.3をご覧ください。
問合せ:環境課(〒366-8501 仲町11-1)
【電話】577-6539
【メール】kankyo@city.fukaya.saitama.jp
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