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「躍」服部正志さん

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埼玉県狭山市

目の錯覚×アート
=最高のエンターテインメント作品!

服部正志さん

≪プロフィール≫
狭山市在住のトリック3Dアート作家。これまで開催したトリック3Dアート展は国内外で100カ所を超え、数多くのテレビ番組にも出演。現在、国内2カ所・海外3カ所で常設館を展開中。

現在、博物館で開催中の企画展「服部正志作 わくわくトリック3Dアート展~魔法の絵画の世界~」。トリック3Dアートとは、人の目の錯覚を利用して、壁や床に展示された絵画が立体的に見えるグラフィックアートのことです。国内外で活躍し、この企画展の作品を制作した服部正志さんにお話を伺いました。
「小さい頃から絵を描くことは好きでしたが、職業にしようと思うほどではありませんでした。本格的に絵を描くようになったのは美術大学を目指すようになってからです」
高校ではテニス部で汗を流していたという服部さん。トリック3Dアートとの出合いはまだまだ先のようです。
「美術大学では絵画科を専攻しましたが、友人の影響で主にオブジェなどの現代アートを制作していました。しかし、果たしてこれは本当に自分がやりたいことなのか?と自問自答し、卒業後は壁画を描いたり、デパートの立体オブジェを作ったりする仕事をしていました」
多くの依頼を受ける中、服部さんにとって転機となる仕事が舞い込みます。
「2005年、滋賀県の甲賀駅にトリック3Dアートを描く仕事の依頼を受けました。初めての制作でしたが、これが面白かったんです。また、『自分ならもっと良いものが作れる』という思いから、本格的に取り組むようになりましたね」
しかし、トリック3Dアートはそう簡単に作れるものではありませんでした。
「当初は、元からあるものを見よう見まねで作った、いわば焼き増しのような作品が多かったですね。自身の成長を感じたのは2016年から4年連続で行った企画展です。250坪程の敷地で行う大規模なもので、多くの人に楽しんで欲しいという思いと、毎年作品を一定数作らなければならないという良いプレッシャーが相まって、精度の高い作品を作ることができました」
これまで国内外で開催したトリック3Dアート展の数は100を超えます。そして今回、5年ぶりに狭山市立博物館での開催となりました。
「稲荷山公園は歩いていて、とても気持ちが良く、市内でも好きな場所の一つです。やはり自身が住んでいる地での開催は特別な思いがありますね」
今回の企画展の見どころ、楽しみ方をこう語ります。
「動物を登場させたものや複数人で撮影ができるものなど、ファミリー向けの作品を多く配置しています。中には過去の企画展ではあまり展開しなかった作品も展示していますので、ぜひご家族やご友人同士でお楽しみください。楽しみ方のポイントは、表情やポーズを大げさにすることですね。その場では少し恥ずかしいかもしれませんが、シャッターを押されるまでの数秒間、トライしてみてください。きっといい写真が撮れますよ」
最後に今後の目標を伺うと「芸術の都・パリでトリック3Dアート展を行うこと」と語ってくれました。現在、服部さんのトリック3Dアートはドイツの常設展でも人気を博しています。世界中の人々の目を欺き、楽しませる日も遠くないかもしれません。

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