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自治体の皆さまへ

さやまで子育てしようよ!(2)

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埼玉県狭山市

■(PickUp)さやまの子育てを支えるひと
子育て支援団体や子ども食堂、ファミリー·サポート·センターの会員として活躍している皆さんに、活動を始めたきっかけや、やりがいを伺いました。

●こそだて支援comono(コモノ)代表
兒玉保光(こだまやすみ)さん

産前·産後の家庭への弁当宅配、助産師と一緒に家庭を訪問する助産師訪問、子ども用品のおさがり交換会、食品を有効活用するフードドライブ、交流の場づくりを目指す打楽器のワークショップなど、子育て中の家庭への支援をさまざまな形で取り組んでいます。

◇自身の経験を通じて…
1人目の子どもを産んだ後、赤ちゃんとの慣れない生活の中で、言いしれぬ孤独と不安を感じていました。その後、2人目の子どもを妊娠した時に、気軽に人とつながることができて、家事の負担軽減にもなるようなサービスがあったら良いなと思ったのです。社会にそうした仕組みがないならば自分で作ろうと思い立ち、行動し始めました。

◇スタートはゼロから
私がやろうと思ったのは産前・産後の家庭への弁当の宅配です。どこにもモデルケースがない取り組みで、はじめは食材を集めるために市内の事業者さんへ電話をかけ「協力していただけないか」と相談しました。怪しまれることもありましたが、徐々に私の考えに共感してくださる方が現れたことで、手応えを感じることができました。今では、お弁当を作ってくださる事業者さんや食材を提供してくださる事業者さんなど、賛同してくださる多くの皆さんのおかげで、たくさんの方にこの活動を知ってもらえるようになりました。

◇ゆるいつながりのきっかけに
各家庭には、お友達に赤ちゃんが生まれたからご飯を持って行くような感覚で訪問しています。お話をしてみると、かつて私が抱えていたような孤独や不安を感じているケースはとても多いです。その方たちが一人で悩まないで、地域と気軽にゆるくつながるきっかけになればいいなと思っています。

◇子育てしやすい社会を
私が経験した赤ちゃんとの生活は、私が想像していたよりもずっとハードでした。孤独と不安の中で、何気ない大人との会話や、育児仲間との「あるある」話に救われた経験がたくさんあります。そんな思いを、多かれ少なかれ抱いている人がいる、だから人と「つながる」ことが育児にはとても重要だと考えています。
この活動によってつながりが生まれ、私の思いに共感してくれる母親たちを中心に運営が続いていくこと。ひいてはみんなで子どもを見守っていくことが当たり前の社会を実現することが、今私が目指す将来像です。

●子ども食堂にこにこ食堂

(狭山市の子ども食堂)
子ども食堂は、子どもやその保護者、地域住民などに対し、無料または低額で食事や団らんの場を提供する活動です。狭山市内ではさまざまな団体が活動しています。

◇コロナ禍(か)でも活動を継続
活動を始めて今年で7年目を迎えます。新型コロナウイルス感染症の流行で、食事を提供することが難しい時期もありました。しかし、地域のみんなが安心して集まれる場を作りたいという思いから、食材や弁当を配布することで、途切れることなく活動を継続してきました。5月からは入曽地域交流センターで、作った料理をその場で食べられる形式での活動を再開させます。

◇参加対象は限定しない
経済状況などを理由に対象を限定してしまうことで、本当に困っている子が参加できなくなってしまうことがないよう心掛けてきました。地域に住む乳幼児からお年寄りまで誰もが参加できるようにしています。

◇子どもたちの成長と安心の場に
活動を通じて子どもたちの成長を見られることがやりがいになっています。かつて食事を食べに来ていた子が、運営スタッフとして手伝いをしてくれたこともありました。また、主要な運営スタッフの多くは民生委員などの経験者で、子どもたちの細かい変化に気を配っているので、安心して参加してほしいです。

●さやまファミリー·サポート·センター
大澤隆子さん

(さやまファミリー・サポート・センター)
子育ての手助けが必要な方(預ける方)と手助けができる方(預かる方)が会員になり、送迎や預かりなどを行い地域の中で子育てを助け合うための制度です。

◇子どもたちの成長を見守る
ファミリー・サポート・センター(以下ファミサポ)の「預かる会員」として、子どもたちを保育園や習い事へ送迎する活動をしています。始めた当時、保育園から自宅へ送迎していたお子さんはもう中学生になっています。自分の家族以外に、成長を見守ってきた多くの子どもたちのエピソードを保護者さんたちと語り合えるのは、この活動を続けていく魅力ですね。

◇「自然体」で「無理せず」
子どもを預かるときには、自然体で接するようにしています。慣れるまでは、緊張している子どもたちがリラックスできるように、送迎する車の中で声を掛けるようにしています。また、自分の生活に無理のない範囲でやってきたことも継続の秘訣(ひけつ)だと思います。

◇ファミサポが家族の日常に
ファミサポの会員の活動が、私と私の家族の生活の中で当たり前の存在になっていると感じます。中学生の娘は、送迎に進んでついて来て、子どもたちの話し相手になってくれます。そして、私自身も多くの人に支えてもらいながら成長することができましたし、狭山のことが大好きになりました。育児が少し落ち着いて、何かやりたいと思っている方にはファミサポの「預かる会員」、オススメですよ。

■狭山市の子育て応援事業

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