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「躍」睦雅さん

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埼玉県狭山市

ストイックに競技と向き合い目指すは世界一のキックボクサー

睦 雅(むが)さん

≪プロフィール≫
本名・瀬戸睦雅さん。狭山市在住のキックボクシング選手。平成30年にプロデビューした後に勝利を重ね、5年3月にジャパンキックライト級の王座を獲得。今後、世界の舞台で活躍することを目指す。

「バシッ、バシッ」と力強くサンドバッグを叩く音が響き渡るジムの中で、長くしなやかな腕と脚からパンチやキックを繰り出すのは、市内在住のキックボクシング選手、睦雅さん。ジャパンキックライト級のチャンピオンです。睦雅さんに競技に対する思いなどを伺いました。
「高校までは野球に打ち込み、キックボクシングに出合ったのは大学生の頃です。具体的な目標があったわけではなかったのですが、とにかく『一番強くなりたい』という思いは持っていましたね。そのため、最初から趣味としてやっていくという選択肢はなくて、プロになろうと決めていました」
練習生としてジムに入門してから、プロデビューするまで約1年。みっちりトレーニングを積みました。
「始めた頃は今より実力もなく、けがをすることも多かったので、危険を伴う競技をすることに親は反対していました。それでもしっかりと結果を出すことで認めてもらいたいという思いが、競技と向き合う気持ちの後押しとなり、今につながっています。反対していた親も今では応援してくれていますよ」
睦雅さんがプロとしてキャリアを積む中で、過去の野球の経験も活(い)きているとのこと。投球とパンチを打つ動作、体の使い方が似ているんだそうです。
今、ひたむきに「強くなる」という思いを実現するため、大事にしているのは、日々のトレーニングの積み重ねだと語ります。「週6回、朝から16時までトレーニングをしています。現在27歳ですから、プロの選手としては若い方ではありません。だからこそ、一日一日を無駄にできないと考えていて、トレーニングの全てを意味のあるものにできるように、実戦を意識してやっています」
日々、過酷なトレーニングに励みつつ競技を続けていく上での、やりがいなどについて伺いました。
「やはり試合に勝つことが一番のやりがいです。強い相手に挑むのは辛いと思うこともありますが、それ以上に、勝ってのし上がりたいと燃えるタイプですね。キックボクシングは個人競技ですが、試合に至るまでには多くの人に支えてもらっています。自分が試合に勝つことでその方たちに喜んでもらいたいと思ってやっています」
最後に今後の展望について伺うと、トレーニング中の険しい表情とは打って変わって、柔らかな笑顔で語ってくれました。「目指すのは世界一。そのためにもっとメジャーなタイトルを獲得したい。まずは年内にあと3試合、しっかり勝ってアピールすることで、自分自身の価値を高めていきたいです」
狭山から世界の舞台へステップアップする睦雅さんの今後の活躍から目が離せません。

睦雅さんの練習風景やメッセージが動画でご覧になれます
※二次元コード紙面掲載

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