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今月の河鍋暁斎記念美術館

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埼玉県蕨市

天才絵師の作品蕨にあり ─No.85─

■暁斎、三代豊国合筆「東海道五十三駅名画之書分 宮、鳴海」1864年 多吉板 大判錦絵
本図は、東海道の各宿場にゆかりの歌舞伎を演ずる役者を、当時数え79歳で浮世絵界の大御所の三代豊国(とよくに)(歌川国貞(うたがわくにさだ)、1786~1865)が描き、当時33歳で「狂斎」と号していた暁斎が背景を合筆した錦絵シリーズの一枚です。豊国は日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)の眠り猫などの彫り物で知られる名工・左甚五郎(ひだりじんごろう)に扮した中村歌右衛門(なかむらうたえもん)を描いています。暁斎は背景だけでなく、甚五郎が彫る、枠からはみ出す勢いの仁王像も描いていることが「惺々(せいせい)狂斎」の落款により分かります。
※本作品は現在の展覧会で御覧いただけます

河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい) 天保2年(1831)~明治22年(1889)
現在の茨城県古河市に生まれる。浮世絵や狩野派を学び、江戸・東京の庶民から人気を博す。明治9年、万国博覧会に肉筆画を出品。14年、内国勧業博覧会で日本画の最高賞受賞。娘の暁翠も日本画家。

詳しい内容は美術館のホームページを御覧ください

■河鍋暁斎記念美術館開催中(25日まで)
企画展「「御上洛東海道」シリーズ出版160年記念暁斎の「東海道」」展
同時開催特別展「『狂斎画譜』の世界」展

開館:午前10時~午後4時
休館:火・木曜日、毎月26日~末日
場所:南町4-36-4
入館料:一般600円、高校生・大学生500円、小・中学生300円、65歳以上500円
※65歳以上は年齢の分かる物、学生は学生証をご提示ください

詳細:同館
【電話】441・9780

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