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埼玉県蕨市

高校野球埼玉県大会 秋春連覇
甲斐 陸斗(かい りくと)さん

■内なる闘志をバットに乗せて
「負けたくないんです。絶対に」ともの静かに話す、昌平(しょうへい)高校野球部3年生の甲斐陸斗さん(17歳・中央7丁目)。先月行われた春季高校野球埼玉県大会に1番打者として出場し、初優勝。秋春連覇を達成しました。
小学1年生のときに中央エンゼルスに入団した甲斐さん。当時の指導者は「休憩時間も黙々と練習を続ける姿勢に、並外れた向上心を感じました」と懐かしそうに語ります。家に帰っても毎日300回のシャトル打ちをこなし、ミート力などを鍛えてきました。そのひたむきな野球への情熱でメキメキと上達し、中学時代に所属していた硬式野球チームの推薦で名門昌平高校に入学。どんなタイプの投手にも対応して芯で捉える技術を監督に買われ、2年生からは打線全体のムードを左右する1番バッターを任されます。
そして迎えた今年春の県大会。順調に勝ち進んできた昌平高校ですが、決勝戦の相手は強豪浦和学院です。チームメイトから「陸斗が出塁すれば勝てる」と一身に期待を背負うその姿は、同じ負けず嫌いのWBC日本代表ヌートバー選手のようです。いよいよ試合開始。先頭打者の甲斐さんは、ファーストストライクをレフト前にはじき返します。そのまま勢いづいた打線がつながり、先制のホームを踏みました。第2打席は3回。またも果敢に初球を振り抜き、ライト前に運ぶと、昌平打線はもう止まりません。この回一気に4点を追加して完全に試合の流れをつかみ、初の春季大会優勝を決定づけました。
「夏大会も優勝し、初の甲子園出場で昌平の歴史を塗り替えたいです」。あどけない笑顔の瞳の奥には、確かな闘志がみなぎっていました。来月に迫った大一番。甲子園への最後の挑戦が今、始まります。

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