蕨の未来を語る 賴髙英雄蕨市長×大石幸一蕨市議会議長×影山洋さん
令和6年。新しい年を迎えました。今回の新春座談会では、昨年の出来事を振り返りながら、今年1年の市政や今後のまちづくりをどのように進めていくのか、賴髙英雄(よりたかひでお)蕨市長と大石幸一(おおいしこういち)蕨市議会議長、蕨市在住で、スポーツ会場などに掲げられるビッグフラッグのパイオニア・影山洋(かげやまひろし)さんの3人が語り合いました。
■あったか市政を着実に推進 未来への飛躍を迎える蕨市
[市長]影山さんには、市民音楽祭や女子サッカーを応援するまちづくりをはじめいつも蕨を盛り上げていただきありがとうございます。
[影山]昨年は、蕨市がサポータータウンとなっているWE(ウィー)リーグのちふれASエルフェン埼玉と市民の交流事業に関わり、皆さんに喜んでもらえてうれしかったです。
[議長]第2回応援ツアーも子どもたちは大興奮だったそうですね。昨年は何度もテレビに出演されていますし、大活躍の年でしたね。
[影山]ありがとうございます。お二人も当選おめでとうございます。
[市長]ありがとうございます。歴史と伝統ある蕨が未来に向けて大きな飛躍を迎える時、市長として、市民の皆さんの期待を胸に、全力で市政を前進させていきます。
[議長]新庁舎では議場も明るくなり、新たにタブレットの活用も始めましたが、更に市民の皆さんにお応えできる議会活動を進めます。
[影山]私も期待しています。市政では昨年どんな取り組みを進められたのでしょうか。
[市長]昨年はコロナが5類に移行し、町会の盆踊りやお祭りが4年ぶりに復活するなどコロナ前のにぎわいある蕨が戻ってきています。一方で依然として続く物価高騰から市民生活と地域経済を守るため、4か月分の給食費無償化や水道基本料金の無料化、PayPay(ペイペイ)キャンペーン、現在も実施中の暮らし応援券「織りなすクーポン」第2弾などに取り組んできました。
[影山]クーポンは市民もお店も助かっていると思いますよ。
[議長]物価高騰対策は議会からも市に要望を行うなど、ともに取り組んできました。フラッグ作りへの物価高騰の影響はどうですか。
[影山]生地や電気代も高騰していますが、選手を応援する個人サポーターからの依頼はなるべく値段据え置きで対応しています。
[市長]それはうれしいでしょうね。また、物価高騰対策以外にも市民の暮らしを守る「あったか市政」を発展させるとともに、蕨の未来に向けた3大プロジェクトが大きく前進した年となりました。市民サービスと災害対応の拠点である新庁舎が完成し、市立病院の建替えも決定、昨年末に起工式が行われた蕨駅西口再開発はいよいよ本格スタートとなります。
[議長]駅周辺は区画整理のときも変わりましたが、再開発で更に次のステージに行くのが楽しみです。
[市長]昨年は、他にも学校体育館エアコン設置やトイレ改修、太陽光やEVなど地球温暖化対策設備への補助金の大幅拡充、ごみの個別収集「ふれあい収集」の開始、こども家庭センターの開設なども実施してきました。長いコロナ禍を抜け出し、未来への一歩を踏み出した年となったと思います。
[影山]今後もとても楽しみですね。
■地域を愛する市民の思いが選ばれるまちへの原動力に
[議長]今やビッグフラッグはスポーツの応援にすっかり定着しています。影山さんはどのような経緯で作り始めたのですか。
[影山]子どもの頃から絵を描くのが好きで第二中学校では美術部に入部しました。恩師の勧めで高校卒業後、デザインを学べる専門学校へ進学し、社会に出てからは百貨店の広告幕を作っていました。独立したのが約30年前。Jリーグがちょうど開幕するときでした。
■令和5年市政トップ10
1 市役所新庁舎開庁 10月
2 暮らし応援券「織りなすクーポン」第2弾を実施 11月から
3 市立病院の建替えを決定 1月
4 建築工事着工へ蕨駅西口再開発事業が本格化 12月
5 蕨市長選挙で賴髙英雄市長が5回目の当選 6月
6 個人住民税の収納率アップ率2年連続県内1位 11月
7 新型コロナが5類に移行し、町会の盆踊りやお祭りなどが4年ぶりに復活 5月から
8 WEリーグと連携して女子サッカーを応援するまちづくりを推進 通年
9 東、南小学校の体育館にエアコンを整備 来年度には全校で完了予定 10月
10 東京医科大学と包括連携協定を締結 11月
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