■生活習慣病を予防する食生活 健康応援団 No.221
生活習慣病の発症に、内臓脂肪型肥満が深くかかわっていることが分かっています。内臓脂肪型肥満とは、内臓に過剰に脂肪がついた状態のことです。内臓脂肪には血糖値や血圧をあげる働きがあり、蓄積しすぎると糖尿病や高血圧を発症しやすく、動脈硬化を進行させるリスクとなります。増えすぎると厄介な脂肪ですが、内臓脂肪は減らしやすい脂肪と言われているので、最近おなかが出てきたなと感じたら、早めに対策するのがおすすめです。
まずは食習慣を見直しましょう。1日3食規則正しく食べるようにします。規則正しく食べることで食べすぎやまとめ食いを防ぐことができ、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。腹八分目を心がけ、野菜、キノコ、海藻のおかずを意識して食べるようにしましょう。油脂の多い料理やお菓子、お酒は控えましょう。食習慣を見直したら、あわせて運動習慣を見直すとより効果的です。1日8000歩を目標に歩いてみましょう。10分歩けばおよそ1000歩になります。少し遠回りして買い物に行く、駅では階段を使う、気分転換にストレッチやスクワットを取り入れるなど、生活の中で活動量を増やすことがおすすめです。できそうなことから始めることが、生活習慣病の予防の第一歩です。
女子栄養大学栄養クリニック管理栄養士 由井美和(ゆいみわ)
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