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福翁辞典

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大分県中津市

【第二十七回】福澤桃介
福澤桃介は福澤諭吉の次女・房の夫で、福澤家に婿養子として迎えられました。桃介は慶應4年、武蔵国横見郡荒子村(現・埼玉県比企郡吉見町)に農業を営む父・紀一の次男として生まれました。明治15年に慶應義塾に入学。桃介は学業優秀・スポーツ万能で、寄宿舎の食事の改善を求めて運動を起こすなど目立つ存在でした。房との結婚に際し、諭吉は桃介留学の期間や費用負担について覚書を作成しました。諭吉は桃介を実子同様に扱い、留学中も一太郎・捨次郎・桃介の3人にあてて書簡を出しています。また、覚書の最後には桃介・房夫妻が男尊女卑の旧弊を払って、相互に礼を尽くして世間の模範となるよう記されました。諭吉が留学中の桃介に「鉄道マネージメント」を学ぶように薦めたからか、帰国後は北海道炭鉱鉄道会社に就職し、その後も王子製紙会社取締役や九州電気取締役、名古屋電灯会社社長など数々の会社の役職を歴任し、松永安左エ門と共に電力会社の中心人物として業界を牽引しました。昭和13年に亡くなりました。福澤記念館では虎の刺繍が施された桃介の豪華な羽織を6月末まで公開しています。

問合せ:新中津市学校
【電話】26-1459

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