このコーナーでは、学芸員が一押しの文化財や絵画資料などを紹介します。
■古代の鬼瓦
常設の「律令の時代」コーナーでは、仏教が広がり始めたころの中津の遺跡を紹介しています。今回紹介するのは、中津市立秣小学校付近にあった奈良時代後半の塔ノ熊廃寺跡から出土した鬼瓦です。この鬼瓦はカッと見開き吊り上がった目、大きく開けた口、恐ろしい顔をしているはずなのに、どこかユーモラスな表情をしています。秣小学校近くの発掘調査では瓦を焼いた窯跡が見つかり、寺院に附属する瓦工房も存在したことがわかっています。
問合先:中津市歴史博物館
【電話】23-8615
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