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福翁辞典

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大分県中津市

■[第三十四回]小田部菊市
小田部菊市(おたべきくいち)は安政6年2月15日、中津城下金谷に生まれました。6歳頃より読書計算を学び、14歳になると上京して慶應義塾に入学しました。慶應義塾で2年学んだのち、中津に戻りました。中津で教員養成校に入り、卒業後は小学校教員として勤務しました。明治13年になると、菊市は警察官へと転職。4年ほど勤め、その後福澤諭吉の一番上の姉・礼と結婚した小田部武に請われて、小田部家の娘婿となりました。武が菊市の才能を評価していたこともあり、家業である材木商で敏腕を振いました。明治27年、福澤が景観保護のため競秀峰の土地買収を行った時には、武とともに福澤の代理人として購入を助けました。日清戦争の好景気によって多くの利益を得た菊市は、植林によって一層事業を拡大しました。明治34年には郡議会議員となりますが一期で勇退し、その後は山間部の発展に尽力しました。福澤記念館では福澤が菊市に宛てた書簡を所蔵しています。

問合せ:新中津市学校
【電話】26-1459

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