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【農業サポーター】教えて!甲斐指導員

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大分県由布市

■今月の農作業のポイント
◇水稲
大分県の7月時点での発表では、いもち病、紋枯れ病、白葉枯病、カメムシ類いずれも平年並みとなっています。平年通りにしっかり予防しておきましょう。ウンカ類に関しては西九州各県で中国大陸からの飛来を確認しており、大分県でも同時に飛来した可能性があります。令和元年・2年に甚大な被害をもたらしたのは記憶に新しいところです。現在は、苗箱剤の残効期間の改善や長期間持続する薬剤の普及が進んだこともあり、発生していません。しかし、早期水稲を中心に残効がなくなる期間に差し掛かり、今後の発生に注意が必要です。県発表の防除適期の予測によると、大分では8月19日ごろから、湯布院では29日ごろからとなっています。このとき混合剤でいもち病も同時防除すると良いでしょう︵使用に当たっては用法用量を守って正しく使いましょう︶。

◇ナス
樹、枝葉が弱ってくる時期です。思い切って剪定をしてみましょう。古い枝には実が着きません。同時に根切りをして新しい根を伸ばします。さらに、切断面には追肥をしっかり施します。秋ナスを収穫するための大事な作業です。

◇トマト
痛んだ下葉や実を隠す葉は除去します。この時期の作業は収穫、追肥、芽摘み、葉かきの繰り返しです。大玉果は芯止めし現在の実を大事に育てましょう。ミニ果は整枝して晩秋まで収穫しましょう。しかし、高温と水分過多で実が裂ける場合があるため注意しましょう。

◇ネギ類
害虫のアザミウマ類の発生が多くなっています。体調は約1mmで肉眼では見えにくいので注意しましょう。症状としては、初めは葉にカスリ傷ができ、その後葉全体が白くなり枯れます。薬剤による防除が有効ですが、長期間持続するものが少なく、さらに、年間5・6回にわたり世代交代し、繰り返し発生するため薬剤だけでは困難です。寄生する周辺の雑草や農地内の枯葉を処分するなど耕種的防除を心掛けましょう。

◇太陽熱消毒
空き農地があれば、一度土の消毒をしましょう。夏の高温期に水と透明ビニールのみでできる効果抜群の方法です。薬剤を使わないので安全安心で害虫から病原菌、雑草まで退治してくれます。この時期なら2週間で完了するので、秋野菜を植える直前まで行い、その後肥料などを投入し畝立てしましょう。たっぷり水を含ませた土を透明のビニールで覆い周囲を塞ぎます。50℃以上になればほとんどの悪玉菌やセンチュウ、草の種は死滅します。

問合せ:農政課
【電話】097-582-1293

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