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竹田の教育の深化~夢に挑戦する主体的な学びの推進~(1)

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大分県竹田市

教育委員会では、「主体的に学び、未来を創造する子どもの育成」を基本方針として令和4年度に竹田市学校教育ビジョンを策定しました。毎年、改訂しながら「将来の予測が困難な時代において、情報を活用しながら多様な他者と協力し、自分の考えを形成していくとともに、主体的に学び続ける子どもを育成する」を基本目標とした教育を推進しています。

■統合後の竹田中学校
今年度4月に竹田中学校・久住中学校・都野中学校が統合し、新生竹田中学校がスタートしました。久住中学校・都野中学校の生徒・保護者の統合による不安解消のために昨年度から継続して行ってきたアンケートを、統合後の5月(10日〜22日)に実施し、統合後の竹田中学校での生活について伺いました。

◇生徒へのアンケート結果

「良かった」の声:
・それぞれの学校の文化が「新竹田中学校」に加わり、学校の良さが増えた。
・授業の発表などでさまざまな意見を聞くことができる。
・部活の人数が増え、活気があふれるようになった。

「良くなかった」の声:
・人と関わることが多くなり、コミュニケーションがとりにくくなった。
・いろんな事がおきたから。トラブルみたいなのがある。

◇保護者へのアンケート結果

「良かった」の声:
・新しい友だちが増えた。人数が増えると、小さなもめ事も増えるが、対応力など考えることが増えている感じがする。
・専門の先生に授業をしてもらい、興味を持って授業に参加し、集中して学習できている。

「良くなかった」の声:もめ事が増えている。

■アンケート結果を受けて
生徒の回答の中には、「統合したことで、不安やストレスを感じたりする人がいれば、その人をどうやって支えればいいか考えたりする」といった問題解決に主体的に臨もうとしている生徒の姿もありました。
統合前、少人数の集団から大人数の集団になることで不登校傾向の生徒が増えるのではないかと心配する声もありましたが、5月末日現在竹田中学校では新規での不登校傾向の状況はなく、「昨年度、教室に入れなかった生徒が、他の生徒と一緒に授業を受けられるようになった」「旧久住中学校や旧都野中学校の生徒が体育大会の応援団長・副団長を担う」等、統合による生徒の前向きな姿が見られています。竹田市教育委員会では今後も引き続き、生徒や保護者の声を聞き、いただいた意見については検討・改善していきます。

■新しい学びの場を創出
◇自學舎「たけたん自習室」を開設
学校の授業で「できた。わかった。」と思っても、家庭学習の習慣がなければ「わかったつもり」になって、学習が思うように定着しません。また、令和4年度の全国・学力学習状況調査において、「放課後や週末に、学習塾や家以外の場所で勉強している」生徒(中3)は全国36.8%に対して、本市は15.4%です。自主学習をすすめ、わからないところは質問できる機会と場を提供し、「できた。わかった。」という自信につなげることができる、そんな学びに向かう児童生徒を増やしたいと考え、竹田市教育委員会では今年度『たけたん自習室』を開設しました。中学生の教室には、両日合わせて6人の中学生が参加し、2人の講師とともに学習を行いました。また、小学生の参加者11人は1日のみの開設でしたが、宿題や自学に取り組むとともに、たくさんの本に触れる時間となりました。
参加した中学生の中には「家にいても一人ではなかなか勉強ができない。だから参加した」と参加の理由を語る中学生や「音読や単語を覚えることができたら、読み取りや問題を解くことがスラスラできるのに」と自分の弱点を克服しようとする声も聞かれました。
夏休みも開室します。集中して学習できる環境の中で、「学習から逃げない自分」「弱点を克服する自分」になれるよう、『たけたん自習室』をぜひ利用してください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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