■手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)
難しい病名に思われますが、読んで字のごとく日常生活に支障が出るほど手のひらに異常に汗をかく症状のことです。今までは体質や緊張のせいなどとして見過ごされていたケースがほとんどでしたが、これは病気と考えるようになりました。
しかし、特に原因もなく発症する人が多く、症状としては、試験や勉強しているときに汗で紙がぬれてしまう、手の汗でスマホの操作がうまくできない、などが挙げられます。平均年齢は13.8歳と若い人に多く、男性13~14歳、女性10~11歳とされています。思春期になると、学習や友人関係などにも支障が出て、深刻な問題となっていることが多いようです。
今までは適応薬、治療方法がなかったのですが、最近この病気の外用薬が処方できるようになりました。今まで相談できなかった人も、これらの症状でお悩みの人は、医療機関に相談に行くことをお勧めします。
医師会ホームページアドレス【URL】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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