文字サイズ
自治体の皆さまへ

知ってほしい、里親のこと

11/37

大阪府堺市

さまざまな理由で家族と離れて暮らす子どもを、家庭に迎え入れて育てる里親さんのインタビュー記事を通して、子どものためにできることを考えませんか。

◎市ホームページで他の里親さんのインタビューを紹介しています
※詳しくは広報紙9ページのQRコードをご覧ください。

■里親さんにお話を聞きました
原田さんご夫妻と里子のAさんがそれぞれの思いや日々の生活のことを話してくれました。

◎原田さんご夫妻
里親歴9年目。これまで3人の週末里親(※1)を経験。現在、16歳のAさんを養育里親(※2)として預かっている。
(※1)児童養護施設などで暮らす子どもを、週末や長期休みなどの間だけ預かる里親
(※2)家庭で暮らすことができない子どもを一定期間預かる里親

◯原田さんご夫妻
《Aちゃんを受け入れて半年》
この春、元里子(週末里親)が社会に出たタイミングでAちゃんの里親になりました。
元里子とは今でも食事をしたり、困った時に頼られることもあります。働き出してからご馳走してくれたことも。この前、Aちゃんと仲良くご飯を作っていましたね。
Aちゃんとは、バイトがない日や家にいる時はできるだけ一緒にご飯を食べるようにしています。最初は緊張しているようでしたが、徐々に慣れてきたのかなと思います。

《「心配されてると思わなかった」という言葉が忘れられない》
Aちゃんの帰宅が遅い日があって。怒らず、心配していることを心に留めてほしいと伝えました。すると「心配されてると思わなかった。心配されることがなかったから」と言われて、そのことがずっと忘れられません。

《育った環境や生活習慣が違うことを理解して》
注意したくなる時があっても怒らないで、理由を聞いたり、気持ちを伝えたりして、心地良い関係を築くようにしています。

《里子たちに家庭での経験を》
うちに来た子どもたちには、熱い食べ物を熱いうちに、果物を食べたいだけ食べさせています。あとは将来一人暮らしした時のために、買い物の仕方や簡単にできる料理の裏技を教えています。

《気軽に「やってみよう!」という人が増えてほしい》
里親をしていると「えらいですね」「大変そう」と言われることがあります。私たちはただ一緒に食事をして生活しているだけで、何も特別なことはしていません。
また実子の子育てと違い、市が全面的にサポートしてくれるので、自分たちだけが頑張る必要はありません。興味のある方は、相談することから始めてみてください。

◎「最近では鼻歌も聞こえてきて、だいぶリラックスしてると思う」うれしい表情の里父さん

◯Aさん
《里親と暮らすということの実感が湧かなかった》
最初(原田さんの家に行くべきか)どうしたらいいか分からなかったけど、時間をかけて考えて。(原田さんが)来てもいいよと言ってくれて、決めました。

《距離感が心地良い》
朝起きられない時は無理に起こさないで、部屋に朝ごはんを持ってきてくれて、優しいなと思います。おっちゃんの誕生祝いで中華を食べに行ったり、バイトしたいと思ったお店に行ったり、一緒に出掛けるのが楽しいです。

◎「おっちゃんもおばちゃんもおもしろい!」笑顔で教えてくれたAさん

◆里親はなぜ必要?
子どもの健やかな成長には、温かい家庭や愛情が必要です。しかし、さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもが、市内に約270人います。そのうち、里親家庭で生活している子どもは2割もいません。

◆里親になりませんか
里親になった後もさまざまなサポートがあります。経験がない方が安心して子育てできるように、子ども相談所やリーフなどにいつでも相談できます。また経済面のサポートがあるのも安心です。

◎定期的に相談会を開催
◎里親に興味がある方 アンケートにご協力をお願いします
※詳しくは広報紙9ページのQRコードをご覧ください。

◆里親さんを応援しませんか
「里親にはなれないけど、子どものために何かしたい!」という方、里親さんのサポートや、啓発活動に参加しませんか。
※詳しくは広報紙9ページのQRコードをご覧ください。

◯里親さんを応援してます!
SAKAI子育てトライアングル・中内さん
里親が用事などで里子を見ることができない間、一時的に里子を預かるボランティアを行う

養護施設・保育所での勤務や子育て経験から、共有や共感ができることがあると思い、サポートしています。里親さんの姿勢にはいつも頭が下がり、保育の支援という形で関わらせていただいていることが、何よりうれしいです。皆さんも、出来ることから始めてみませんか。

▼いろんな家族のカタチが受け入れられるように
里親制度の理解は進んできていますが、まだまだ十分広く認知されていません。一人でも多くの方に関心を持っていただき、里親さんや里親家庭で生活する子どものことを理解していただくことが、応援につながります。
子ども相談所やリーフなどがチームになってサポートします。
興味のある方はぜひご相談ください。
リーフ相談員・子ども家庭課職員

問合せ:
・リーフ(堺市里親支援機関)
【電話】252-3521
【FAX】252-3522
・子ども家庭課
【電話】228-7331
【FAX】228-8341

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU