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自治体の皆さまへ

「自らの命を、自らで守るために」風水害への備え、できていますか?(1)

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大阪府守口市

6月から10月末までは「出水期」と呼ばれ、梅雨や集中豪雨、台風などの風水害が起こりやすい時期です。昨年、守口市では幸いにも風水害による被害はありませんでしたが、台風14号の接近への警戒として、自主避難としての指定避難所を市内小学校など14校にて開設しました。
日本の年平均気温は、100年あたり1.19℃の割合で上昇しています。また、猛烈な雨(1時間降水量80mm以上の雨)の年間発生回数も増加しています。地球温暖化の進行に伴って、大雨や短時間に降る強い雨の頻度はさらに増加すると予測されており、台風や豪雨による風水害発生のリスクが高まっています。
台風などの発生を未然に防ぐことはできませんが、地震とは異なり、早めに警戒・準備しておくことは可能です。市民の皆さんもこの機会に自らができる「備え」について考えてみましょう。

■風水害について知る
守口市で想定される風水害です。風水害を知り、そのイメージをつかみましょう。
◇外水氾濫
川の堤防が壊れたり堤防から水が溢れ、発生する洪水のことをいいます。外水氾濫が発生した場合には、氾濫流が市街地に流入し、住宅などで浸水被害が起こります。

◇内水氾濫
短時間で局地的な大雨が降った場合など、下水道の排水能力を上回る雨水が発生したり、河川水位が上昇した場合に、下水道から河川などに雨水を排除できないことにより、マンホールなどから雨水が溢れる現象のことをいいます。

◇台風などの強風による被害
平均風速15~20m/sの風が吹くと歩行者が転倒したり、更に強くなると、建物の損壊、走行中のトラックが横転するなどの被害をもたらします。また、飛来物により電線が切れたり、最大風速が40m/sを超えると電柱が倒れることがあります。

雨の強さと降り方

風の強さと吹き方

◆台風とは
熱帯や亜熱帯の海洋上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼び、このうち北西太平洋または南シナ海で発達して低気圧域内の最大風速(10分間平均風速の最大値)が34ノット(約17m/s)以上になったものを「台風」と呼びます。
台風は一年間に平均して25個程度発生し、12個程度日本に接近、3個程度が日本に上陸しています。発生・接近・上陸ともに、7月から10月にかけて最も多くなります。

■自らで風水害に備える
台風や大雨は事前に予測可能なことも多いため、テレビやラジオなどの気象情報に注意して早めに対策をとることで、被害を未然に防いだり軽減することが可能です。いざというときには、周囲の人にも声をかけ、ちゅうちょせず早めに避難するよう心掛けましょう。
◇家の外での備え
・大雨が降る前、風が強くなる前に行う。
・窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
・側溝や排水溝は掃除して水はけをよくしておく。
・風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中に入れる。

◇家の中での備え
・非常用品の確認をする(懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、非常用食品、衣類、貴重品など)。
・室内からの安全対策をする(飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく)。
・水の確保をする(断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する)。

◇浸水時に気をつけること
まずは情報収集!
テレビ、ラジオ、インターネット、消防団車両などによる呼びかけ
▽自主的に避難
最新の気象情報・避難情報に注意し、危険を感じたら自主的に避難しましょう。
▽助け合って避難
避難行動に時間を要する人に声をかけるなど、隣近所で助け合って避難しましょう。
▽確認してから避難
避難前にはガス栓を閉め、テレビなどのスイッチを消し、電気ブレーカーを落としましょう。
▽足元に注意して避難
くぼみや溝を確かめるため、長い棒などで足元の安全を確認しましょう。また、避難時はスニーカーを履いてください。長靴は水が入ると歩きづらく危険です。
▽歩いて避難
車での避難は浸水すると動けなくなります。基本的には徒歩で避難しましょう。
▽2階以上へ避難
浸水がすでに50cmを上回っているとき(ひざ上までが浸水)は、非常に危険を伴います。自宅や高い建物の2階以上に避難し、水が引くのを待ちましょう。

◆浸水しやすい箇所の対応
周辺よりも土地が低い地形など、浸水が発生しやすい場所では、土のうを用いた止水や、ポンプによる揚水・排水が効果的です。詳しくは、下水道課のホームページをご確認ください。

◇雨水ます(公共ます)とは?
雨水ます(別名:公共ます)は敷地内の排水や道路上の雨水を下水道管に流すためのもので、下水道管への入り口になります。
皆さんの家の前の雨水ますも次の点にご注意ください。
▽雨水ますの上に、植木鉢などモノを置かない。
⇒流入口をふさいでしまうと、雨水がスムーズに流れず、水溜りや道路冠水の原因になります。
▽雨水ますに、ゴミや砂などを捨てない。
⇒捨てると、詰まりの原因になります。雨水ますが詰まると、近隣の家のトイレが流れなくなったり、排水が逆流します。
雨水ますに関する相談は、下水道課までご連絡ください。
※雨水ます(公共ます)の写真は本紙をご覧ください。

問合せ:下水道課
【電話】06-6992-1752

問合せ:危機管理室
【電話】06-6992-1497

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