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自治体の皆さまへ

さくらねこを知ってほしい

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大阪府守口市

「さくらねこ」とは去勢・不妊手術をしたしるしに耳の先をカットした猫のことです。
今回は、TNR活動やボランティア、里親探しなど、猫に関わるさまざまな活動をしているボランティアの皆さん、自治会の皆さんにお話を聞きました。

■TNR活動を始めたきっかけ
近所の人が野良猫に餌やりを始めたことで糞尿による被害が出始めたことがきっかけです。
最初は猫除けの機械を設置したり、自分の家に被害が及ばないようにすることで精いっぱいで、猫に去勢・不妊手術をすることや、そのための捕獲の方法も分からないという状況でした。困っていたところ、猫のTNRのボランティアをしている人から、去勢・不妊手術や捕獲の方法などを教えてもらうことができ、自治会の有志で活動を始めることになりました。

■餌やりはTNRに必要不可欠
12月~3月の期間で13匹の猫の去勢手術・不妊手術を行うことができましたが、実は10月から準備をしていました。地域にどんな猫が何匹住んでいるか、どの場所に集まるのかを調査し、捕獲の時間や捕獲器を置く場所を決めました。また、飼い猫とは知らずに捕獲したり、不審者と間違えられないようにTNRの告知文を地区の各戸に配布し、住民の協力を得る取り組みも行いました。
捕獲を成功させるために一番重要なことは「餌付け」です。すなわち、時間と場所を定めて餌やりを行い、確実に餌を食べられる状況にしないと捕獲はできません。TNRでは餌やりも活動の一環であり、とても重要な意味があるのです。
そして、リターンして終わりではなく、手術後にちゃんと餌を食べに来ているか、新たな猫が来ていないかを調査するためにも餌やりは継続して行っていく必要があります。

◇TNRとは
Trap:捕獲して
Neuter:不妊手術してサクラ耳カット
Return:元の場所に戻す

■自治会による補助も
TNRのどうぶつ基金による助成は手術に関する費用のみ。それ以外にも、猫を捕獲するための餌代、病院への搬送費、入院費などの費用がかかります。今までは、手術代以外の費用はボランティアで負担しているのが現状でした。
自治会に相談したところ、手術以外の費用も全額自治会で補助していただけることになりました。近所の皆さんに猫に去勢・不妊手術をすることを伝ると、とても喜んでくれました。
今回のように、TNRに対する理解や補助が、他の自治会にも広がっていけばいいと思っています。

■地域の皆さんにひとこと
私たちは不幸な猫が1匹でも減ってくれればと思い活動をしています。
私たちはただ餌をやっているのではありません。餌をやるのにはきちんと意味があるのです。今回の特集をきっかけに、皆さんに「さくらねこ」や「TNR活動」のこと、そして私たちの活動をもっと知ってもらい、もっと理解してもらえることを願っています。
また、今回話した地域猫活動はもちろん、猫の譲渡会などの活動もしていますので、今後を見守っていただけたらと思います。

■守口市ではTNR活動を支援しています
市では、公益財団法人どうぶつ基金(行政枠)に登録してさくらねこ無料不妊事業を実施しています。
市では、「守口市猫不妊・去勢手術費補助金事業」と併せて令和3年10月から公益財団法人どうぶつ基金が手術費などを全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、同年11月1日から公益財団法人どうぶつ基金「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」で発行している「さくらねこTNRチケット」の交付窓口となり、TNR活動を行う市民を対象にチケットを交付しています。
詳しくは環境対策課まで問い合わせください。
詳しくはこちら➡※二次元コードは本紙をご覧ください。

問合せ:環境対策課
【電話】06-6992-1511

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