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〔特集〕大雨にどう立ち向かうか~寝屋川市の雨水対策徹底紹介~

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大阪府寝屋川市

近年、ゲリラ豪雨などで水害の危険性が叫ばれつつあります。今回は平成24年の大雨を経験した寝屋川市が、大雨に立ち向かうための備えと対策について紹介します。

■Before 平成24年8月14日
明け方から朝にかけて、ほぼ全域で1時間雨量が100mmを超える猛烈な雨が襲い、家屋の床上・床下浸水をはじめ、多くの被害をもたらしました。

昭和40年の計測以降、過去最高の時間雨量が記録されました。
下表参照
※黄色は市内最大値

被害件数:
・床上浸水 1,427件
・床下浸水 5,787件
合計 7,214件

■After:あの日の大雨に立ち向かう!
◆地盤が低いエリアの浸水を防ぐ!
◇高宮ポンプ場
(旧)国道170号以東の丘陵地の雨水排水を一級河川讃良川に円滑に排水させることで、これまで雨水が流入していた市中央部の地盤の低いエリアの浸水を防ぐ役割を果たします。
※詳細は本紙をご覧ください。

なんと! 1分で25mプール1杯分を排水
大小のポンプ3台を配置することで、最大で毎秒10立方メートルを排水し、短時間集中型の降雨や長雨など、さまざまな降雨状況下でも安定的に対応できます。

◆あふれる前に受け止める!
◇古川雨水幹線バイパス管工事(令和7年度完成予定)
市西側の浸水被害を軽減するため、古川水路に平行する地下トンネルを整備し、雨水を古川の手前で受け止めることで、浸水被害を軽減します。

なんと! 古川と併行して「2本目の古川」が!?
地下トンネル(池田西町~中神田町)の完成イメージ
※詳細は本紙をご覧ください。

◆学校の校庭がダムに!?
◇大雨時に一時的に水を貯(た)める!
大雨などで急激に雨水が流出しない対策として、内水域の26小・中学校グラウンドと公園7か所に一時的に雨水を貯めて少しずつ水路などへ流す施設を設置しています。

問合せ:下水道事業室
【電話】825・2162

■ちょっと待った!!「実は…意外と知らない? 大雨対策」
◆01 あなたの足元に巨大プール!?
雨水を貯めるというと、あなたはどのようなものを思い浮かべますか? 池や本紙3ページで紹介した学校の校庭など…

ちょっと待った!! 実は…
地上だけでなく、市内の地下には学校のプール130杯分を貯められる“池”があります!
右の写真は、市内最大の萱島調整池です。市内の地下にはその他3つの調整池があり、大雨時には一時的に最大で、合計約7万tの雨水を貯めて、浸水被害を軽減しています。
※写真は本紙をご覧ください。

◇寝屋川市内にある4か所の「調節池」

◆02 そういえば名称の中に…
左の写真は、「春には桜」、「夏には祭り」と多くの市民が憩う、打上川治水緑地です。見覚えのある東屋ですが…
※写真は本紙をご覧ください。

ちょっと待った!! 実は…
大雨時には、緑地内に雨水を一時的に流入させて「寝屋川下流の洪水軽減」を行う一面も!
「治水」の名が示すとおり、洪水時に河川の水量を軽減するためにつくられた遊水地で、約27万tの水を貯めることができます。
洪水時以外は、憩いの場として利用されるのはもちろんのこと、災害時の避難場所としての役割も持っています。

◆03 地下に延びる「巨大トンネル」を知っていますか?
南寝屋川公園は、市民グラウンドなどのスポーツ施設をはじめ、記念樹や散策路が整備されています。

ちょっと待った!! 実は…
この公園を起点に、大阪市内まで延びる巨大地下河川が整備中で、現在は大雨時の雨水を貯めて浸水被害を軽減しています!
南寝屋川公園内に位置する寝屋川北部地下河川讃良立坑は、寝屋川市から大阪市まで続く「地下河川」の起点です。地下河川は寝屋川流域があふれそうになったときなどに排水する役割があります。

問合せ:下水道事業室
【電話】825・2162

■大雨が発生したら 避難するときに必ず気を付けること
水害時は、早めの避難が重要です。土砂災害のおそれがある場所にいたり、子どもや高齢者、避難行動要支援者と一緒にいたりするときは、特に早めの避難を心がけてください。
ただし、危険な状況での避難はできるだけ避けて、安全確保を第一に考えましょう。夜間など、足元が見えないときの避難はかえって危険な場合があります。
指定の避難場所への移動(水平避難)だけでなく、自宅の2階以上や近くの高い場所への移動(垂直避難)も考えましょう。
災害が迫ったとき、置かれた状況は一人ひとり違います。自ら判断し、適切な避難行動を取らなければなりません。

避難所への移動が難しいとき:垂直避難↑

◆こんなときは外に出ないで!
(1)少しでも浸水しているとき
10cm:濁った水で側溝などの位置がわかりにくく、転落のおそれがあります。
20cm:水の流れが早いため、足をとられて転倒する可能性があります。
50cm以上:大人のひざまで浸かる程度で歩行は困難になり、おぼれる危険があります。

(2)夜間などで暗く路上が見えないとき
夜間の避難は浸水していなくても危険です。足元が見えないほか、激しい雨音で周囲の音が聞き取りづらいこともあります。

◇寝屋川市からのお願い
みんなで大雨被害を最小限に!
大雨のときは生活排水を控える・水を流さない!

問合せ:防災課
【電話】825・2194

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