3月1日からは春季全国火災予防運動週間です。
この運動は、火災が発生しやすい時季を迎え、火災予防への意識を高め、火災の発生を防止し、高齢者を中心とする死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目的としています。
市消防局では、火災ゼロをめざして毎年さまざまな火災予防の啓発を行っています。
■令和5年の火災・救急概況
令和5年の火災概況がまとまりました。市内の火災件数は147件で、令和4年度より23件増加しています。原因別では、「こんろ火災」と「放火(疑いを含む)」がトップになっています。
◇令和5年火災原因件数
こんろ:20件
放火(疑いを含む):20件
たばこ:14件
電気機器:14件
ストーブ:7件
灯火:7件
電灯・電話などの配線:6件
溶接機・切断機:5件
火遊び:4件
火入れ:3件
排気管:3件
マッチ・ライター:2件
炉:1件
電気装置:1件
配線器具:1件
その他:30件
不明・調査中:9件
計:147件
※速報値となっています。件数は変更になる可能性があります。
また、令和5年の救急出動件数は3万7355件で、令和4年より1613件増加しています。
◇救急出動件数・搬送者数の推移
◎出動件数
平成28年:30,230件
平成29年:29,990件
平成30年:32,058件
令和元年:32,361件
令和2年:29,356件
令和3年:29,689件
令和4年:35,742件
令和5年:37,355件
◎搬送者数
平成28年:26,837件
平成29年:27,066件
平成30年:28,903件
令和元年:29,149件
令和2年:25,992件
令和3年:25,876件
令和4年:30,011件
令和5年:32,177件
救急車は限りある資源です。本当に必要な方が利用できるように適正利用にご協力ください。
■こんろ火災と放火(疑いを含む)を防ぐためにできること
こんろ火災の中でも、火を点けてから忘れて放置する、間違えてグリルに火を点けてしまいグリル内の油かすなどに引火してしまうといった事案が多く発生しています。
こんろ火災は、意識することで火災の発生を防ぐことができます。こんろを使用する場合は、周りに燃えやすいものや余計なものを置かない、服装に気をつける、調理中は絶対離れないなどを意識して、火災の危険度を減らしましょう。
こんろ火災を増やさないためにも、次のチェック項目を確認してみてください。
◆チェックポイント
・調理中にこんろから目を離していませんか?
・グリル内に油かすがたまっていませんか?
・調理中の服装に気を付けていますか?
・こんろ周辺に可燃物を置いていませんか?
・ガスホースは劣化していませんか?
・こんろと壁面は15センチメートル以上離していますか?
放火は出来心や遊び半分でやってしまっても犯罪となり、「現住建造物等放火罪(※)」などの罪に罰せられます。
悪質な放火犯は、昼夜を問わず犯行におよびます。放火を防ぐことは難しいと思われがちですが、心がけ一つで「放火されにくい環境」を作ることができます。さらに地域で連携することで大規模災害時の「共助」にもつながります。放火火災防止対策を通して、まちの防災力向上を図りましょう。
放火防止のポイントは次のとおりです。
◆チェックポイント
◇放火防止のポイント
・建物の周辺には、燃えやすいものを放置しない
・外灯などで建物の周辺を明るくする
・車庫、空き家、倉庫などの無人となる建物は、きちんと施錠する
・家庭ごみは、ごみ収集日の朝に指定場所に出す
・バイクや自転車のカバーは防炎物品を使う≪/form≫
(※)現住建造物等放火罪とは、人が居住として使用している、もしくは人がいる建物や電車、新幹線などへの放火で成立する犯罪です。刑事事件であれば、死刑または無期もしくは5年以上の懲役とされています。未遂の場合でも罰せられます。
問合せ先:予防広報課
【電話】072-966-9662
【FAX】072-966-9669
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