市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
■第86回ナッツアレルギーにご用心
□市立東大阪医療センター 小児科 土井政明副部長
ここ10年で日本国内のナッツの消費量は4倍に増加しています。一見すると健康志向の高まりを感じますが、その一方でナッツアレルギーの増加が報告されています。子どもにとって特に深刻な問題であり、現在、ナッツは食物アレルギーにおいて第3位の原因食物となっています。
ナッツアレルギーの症状は発疹、咳、腹痛など多岐にわたり、一般にその程度が強いのが特徴です。命に関わるアナフィラキシーショックに陥るケースもあります。
ひとくちにナッツと言っても、各種ナッツは生物学的な分類が異なります。例えば、ピーナッツはマメ科、クルミはクルミ科、カシューナッツはウルシ科と、“ナッツ”は一括りにできません。個別の評価が必要となります。
ナッツアレルギーを疑う症状を認めた場合は、かかりつけ医にご相談ください。正確な診断の元、適切な対策を行い、お子様に安全で最適な食事環境を整えてあげましょう。
問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター地域医療連携室
【電話】06-6781-5101
【FAX】06-6781-2194
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