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【特集】急増する特殊詐欺の被害(1)

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「私はダマされない」その自信が命取り特殊詐欺を許さない!

現在、市内での特殊詐欺被害が増加しています。1月~4月の発生件数は昨年同期比で3倍以上、特殊詐欺につながる「アポ電」も相次いでいます。被害に遭わないためには日頃から意識することが大切。多様化する詐欺の手口やだまされないためのポイントを紹介します。

■高齢者を中心に、市内での被害が増加中
特殊詐欺は、犯人が電話やはがきなどで親族や公共機関の職員などを名乗って現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させたりする犯罪です。市内では、昨年1年間の認知件数67件に対して今年の1月~4月だけで48件と急増しており、被害者のうち92%が65歳以上の高齢者となっています。

▽市内の認知件数・被害総額(令和5年1月~4月速報値)

全国的には女性の被害者が多い傾向ですが、市内では男性:女性 = 4:6とそれほど差はなく、男女問わず用心しましょう!

■その電話「アポ電」かも!
犯行前に家族が家にいるかや資産を持っているかやだましやすい相手かなどを把握するために、市職員や警察官などを名乗って被害者に電話をかける手口です。そのような電話がかかってきたら落ち着いていったん電話を切って折り返しましょう。
合言葉は「オリデン(折り返し電話)作戦」。市職員からの電話でも、うのみにせず折り返しましょう!

▽アポ電で犯人が使う肩書

今年1月~4月に市内で認知されたアポ電で使われた肩書の内訳(枚方警察署提供)

■今、市内でこんな手口が増えています
●架空料金詐欺
前年同期比55倍!※
不特定多数に「未払い料金があり、今日中に払わないと裁判になる」などと架空の事実を口実に、メールやはがき(封書)などで請求して金銭を騙し(脅し)取る手口。その中でもネット閲覧中にウイルス感染を警告する偽の画面を表示し、記載の連絡先に電話をかけさせる手法は「サポート詐欺」と言われます。

◇市内であった怖い事例
「一度ならず二度までも」(70代・男性)
自宅のパソコンで動画を見ていた時、急に画面が変わって「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。090-×××―××××に電話を」と表示されました。パソコンに詳しくない私は不安が募って表示された番号に電話をかけ、プリペイドカードを買うよう指示されてコンビニに向かいました。電話が片言の日本語だったことを不審に思い店員に相談したところ、「それは詐欺ですよ」という一声で間一髪被害に遭わずに済みました。
実は1年くらい前にも同じような電話で犯人の言う番号にかけてしまったことがありました。今回の件で「プリペイドカードを購入して」という電話は全て詐欺だと重々身に染みたので、もし次があればすぐに警察に相談します。


パソコンやスマホにこんなメッセージが表示されたらご注意を(このメッセージはイメージです)

●還付金詐欺
前年同期比21倍!※
自治体や年金事務所などの公的機関になりすまし、「保険料を払い過ぎているので返金します」「医療費を還付します」などと言って電話をかけてきます。その後ATMに誘導し、携帯電話で指示をしながら被害者にATMを操作させて犯人の口座に現金を振り込ませます。

◇市内であった怖い事例
「まさか自分がだまされるとは」(80代・女性)
ニュースで最近詐欺が多いことも知っていたし、主婦同士の会話で「おかしな電話がかかってきた」という話もありました。私はだまされないという自信がありましたし、まさか自分にはかかってこないと思っていました。ある時枚方市役所健康保険課を名乗る人から「還付金がある」という電話がかかってきました。最初は面倒だからいらないと断っても「それでは整理がつかないので困る」と言われ、「それなら協力してあげよう」と銀行まで行く流れに。しかし、ATMの操作方法が分からず、行員に操作を尋ねたところ詐欺ではないかと声をかけてもらい気づくことができました。
その1週間後にも「高級老人ホームの権利が当たったが他の人に譲らないか」と電話があり、その時は還付金詐欺の件で相談していた刑事さんに「権利を譲るのは犯罪で、逮捕されたくなければお金を払え」という電話が後日かかってくる手口だと教えてもらいましたが、知らなければまた信じていたかもしれません。「ATMで還付金は詐欺」だと思い知りました。

※令和5年1月~4月の被害総額

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