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枚方の暑さと熱中症

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枚方市は昨年7月に最高気温が38・4℃を観測するなど全国でも有数の暑い地域です。大阪市内のヒートアイランドで熱せられた空気が海風で流入し、生駒山系にぶつかって滞留するため暑くなるとも言われており、市内では毎年、熱中症で救急搬送されるケースが多く発生しています。熱中症を引き起こす可能性がある枚方の暑さとうまく過ごしていくため、これからの夏に注意が必要なポイントを紹介します。

■枚方は沖縄より暑い!?
昨年7月の平均最高気温は、友好都市の沖縄県名護市よりも暑かった枚方市。暑さが本格化する7月には熱中症による救急搬送も増加するので注意が必要です。

▽地域別平均最高気温(℃)

※気象庁ホームページより(令和4年)

▽熱中症による救急搬送状況

※救急搬送データは枚方寝屋川消防組合管内(令和4年5月~9月)を基に記載しています。

■屋外だけじゃない!どこでも起こる熱中症
熱中症で救急搬送される場所別の割合は屋内・屋外でほぼ同じです。屋内なら大丈夫と油断していると、気づいたら熱中症になっている場合も。扇風機・エアコンの適度な使用やこまめな水分補給で体を守る対応をお願いします。

▽発生場所別搬送件数

●避暑空間として市施設の利用を
市施設のロビーなどを避暑空間として利用できます。たまには涼みながら読書などはいかがですか。
場所:各生涯学習市民センター、各図書館、枚方公園青少年センターなど。

●[救急事例]市内で起こった熱中症
◇ケース(1) トイレで熱中症に
冷房がついていない屋内のトイレで座位のまま動けなくなっているところを知人が発見し救急要請
《対策》暑いときは我慢し過ぎずに冷房などで室温を下げるとともに熱がこもりやすい狭い空間での長居は避けましょう。

◇ケース(2) 飲酒したら熱中症に
朝から夕方まで屋外で作業し、帰宅後にビールを2杯程度飲酒したところ四肢がつって動けなくなったため救急要請
《対策》たくさん汗をかいた後の飲酒は、アルコールを分解しようとさらに体内の水分を奪います。まずは水を飲んで体内を潤すことが大切です。

■暑さ指数(WBGT)をチェック
暑さ指数(WBGT)は、体と外気との熱のやり取り(熱収支)に与える影響の大きい「気温」「湿度」「日射・放射」「風」の要素をもとに算出されたもので、熱中症予防を目的に提案された指標です。暑さ指数31℃以上になったら外出はなるべく避け、室内を涼しくして過ごしましょう。

▽暑さ指数(WBGT)と救急搬送の関係

●学校現場では暑さ指数を参考に状況判断
暑さ指数はさまざまな場面で活用されています。市内小中学校では、体育の授業やクラブ活動の際に、校内に設置された暑さ指数計の数値を基に、31℃以上は運動を中止するといった判断を行っています。
枚方観測地点の暑さ指数については、環境省熱中症予防情報サイトに掲載されています。現時点と3日間の予測を確認することができます。

■熱中症かなと思ったら涼しい所で水分補給を
◇応急救護の専門家からアドバイス
枚方寝屋川消防組合 救急課長
大畑隆生さん
誰にでも起こり得るのが熱中症です。体調が影響するため、しっかりと睡眠をとることや涼しい時間の運動・入浴などで汗をかいて暑さに慣れておくことも熱中症予防になります。もし熱中症かなと思ったら、すぐに日陰や冷房のかかった涼しい場所に移動し水分補給して休憩してください。準備と対策を徹底して暑い枚方の夏を乗り切りましょう。

問合せ:危機管理対策推進課
【電話】841・1270【FAX】841・3092

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