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自治体の皆さまへ

【特集】介護職の魅力(2)

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大阪府池田市

■特別養護老人ホーム
ほほえみの園
介護福祉士
岡本 拓朗さん

「介護の仕事を通して自らも成長できました」
小学校から高校まで野球に打ち込んでいましたが、けがをしたのを機にスポーツの道は断念。同時期に母が病気になったこともあり、介護を学ぼうと、専門学校に進学しました。
働き出した当初は、学校での学びが生かせず、現場での対応に戸惑うばかり。また、何十歳も年上の方々が話す昔のことは分からないし、当時はやった歌も知らない。何もできない自分に落ち込みました。
その後は何でも調べ、昔の歌はカラオケで練習するなど、自分なりにお年寄りのことを知り、この仕事を理解していきました。野球で培った粘り強さが役立ったかもしれませんね。「利用者さんに合わせた仕事を」と先輩方に言われた言葉は、12年働いてきた今は、よく分かります。
介助なしでは食事できない方が、行事食なら一人で食べられたり、ずっと寝ていた方が運動会で元気に盛り上がってくれたり、働いていてうれしい瞬間はたくさんあります。最近は、休日に子どもと出かけた先でも遊具やゲームを見て、「レクリエーションで使えるかも」などと自然と考えてしまいます。この仕事だから、幅広い年齢層の方とつながり、いろいろなことを学べました。今、介護の仕事は自分に合っていると思えます。

■デイサービス
デイサービスあざみ
介護福祉士
飯田 愛美さん

「子育てとの両立で忙しくも充実した毎日です」
以前は有料老人ホームで働いていましたが、子どもができたので、夜勤しなくていいデイサービスに転職しました。基本的に残業はなく、保育園の送り迎えも時間どおりに行けています。子どもが突然体調を崩した日は、どうしても休まなくてはいけなくて申し訳ない気持ちになりますが、そんなときも別のスタッフが代わりに勤務してくれる体制が組まれているので、本当にありがたく思っています。
デイサービスあざみで主に任されているのは、介助全般と室内のカレンダーや季節の飾り作り。どの仕事も意欲的に取り組んでいますが、いつもスムーズにいくとは限りません。時には、入浴など介助を拒否されることもあります。利用者の気持ちに寄り添った対応をすることは、経験を積んだ今でも難しいと感じます。けれども、私は元々人と触れ合い、喜んでもらうことが好き。朝、沈んだ面持ちで来られた方が、デイサービスで一日過ごされ、夕方には笑顔で帰っていかれるのを見ると、この仕事をしていてよかったという気持ちになります。
以前、利用者と近くの公園に行き、桜を見ながらみんなでお茶したことがありました。またそんな楽しい企画を考えて、皆さんにもっと喜んでいただけるよう頑張っていきたいと思います。

■特別養護老人ホーム
ハートフルふしお
介護福祉士
グェン ティ ホン ヴァンさん

「利用者さんの笑顔が働く意欲を高めてくれます」
ハートフルふしおで働きだしてから5年。正職員になって2年目になります。毎日、食事や入浴、移乗など、さまざまな介助をしています。4月からチームリーダーになったので、1日のスケジュール立てや後輩スタッフへの指導も業務に加わりました。
一般に、介護職はきつくて大変といった印象を持たれがちですが、実際は楽しいこともたくさんあります。私は、お年寄りから昔話を聞くのがとても好きですし、皆さんの笑顔を見たり、「ありがとう」という言葉をいただけたりするととてもうれしく、やる気も出てきます。支援する側なのに、むしろ元気をもらっているようです。困ったときは主任をはじめ周りに相談し、ケアマネジャーや栄養士、看護師といった多職種のスタッフとも連携。信頼関係を築き合い、人に恵まれた良い職場です。
本国ベトナムの家には85歳になる祖母がいます。認知症の予防の仕方をアドバイスするなど身に付けた知識や経験を身近な人に生かせるのもこの仕事の良いところです。
介護の仕事をすればするほど、もっと学び、向上したいという意欲も高まりました。今年結婚しましたが、今後は子育てしながら働き続けたいし、ケアマネジャーの資格もめざそうと思っています。

問合せ:介護保険課
【電話】754・6257

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