◆「クリーニングトラブル」について
11月は標準営業約款普及登録促進月間です。全国の消費生活センターにはシミや変色、紛失などクリーニングに関する相談が寄せられています。そこで、第51号では、クリーニングに関する知識やトラブルに遭わないためのポイントについてご紹介します。
▽クリーニングの種類
《ドライクリーニング》
水の代わりに石油系溶剤などで汚れを取り除く洗濯方法
《ランドリー》
大型ドラム型専用洗濯機で温水を使って洗う洗濯方法
《ウェットクリーニング》
クリーニング業者が特殊な技術を用いて水洗いする洗濯方法
《特殊クリーニング》
ドライクリーニング、ランドリー、ウェットクリーニングでは洗えない物を対象に洗濯する方法
▽相談事例
(1)2ケ月前に礼服をクリーニングに出し、後日品物を受け取った。その後、法事があり礼服を取り出したところ、ボタンが1つ壊れていた。クリーニング店に苦情を言ったが、「補償できない。」と言われた。
(2)クリーニング店にズボンを出したら、前にはなかったシミがついて戻ってきた。
クリーニングトラブルは、複数の要素が重なって発生することも多く、原因や責任の特定が難しい場合があります。トラブルに遭った場合、SマークやLDマークを掲示したクリーニング店では、「クリーニング事故賠償基準」に基づきトラブルに対応しています。
万が一に備えて、クリーニング店を選ぶ際の目安にしてみてはいかがですか?
【Sマーク】
(安全、安心、清潔の頭文字を表したもの)
厚生労働大臣が認可した「クリーニング業の標準営業約款」に基づいて営業している店に付与
【LDマーク】
(ランドリー、ドライクリーニングの頭文字を表したもの)
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の会員である47都道府県クリーニング生活衛生同業組合に加盟している店に付与
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