考えよう・人権

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人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。

■子育て環境の課題と支援
子どもや家庭を取り巻く環境は、少子化の進行に伴う育児不安や子育ての孤立化、児童虐待の増加、インターネットやSNSの普及による子どもへの悪影響など大きく変化しています。そのため、次世代を担う子どもが心身ともに健やかに生まれ育ち、家庭や地域で心豊かに安全・安心に生活を送ることができる環境づくりを推進していくことは重要な課題となっています。
厚生労働省では、子どもや家族、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に、毎年5月5日の「こどもの日」から1週間を児童福祉週間と定めています。主に7つの項目があり、その中でも「母と子の健康づくりの推進」においては、生涯を通じた健康づくりの出発点であり、妊産婦や乳幼児の健康診査の受診率の向上や母子保健に関する地域活動の推進に努めることを掲げています。乳児死亡率の減少など日本の母子保健の水準は向上していますが、時代の流れとともに子どもを生み育てる環境は大きく変化しているため、子育て世代のニーズに対応して母子保健対策の推進を図ることが必要になります。
子育ては「楽しい」と思う時もあれば、心身ともに疲れてしまうこともあるなど不安や悩みを抱える人は少なくありません。それが軽減されず長期化すると、自分自身の健康をおびやかすことになりかねません。そんな中、身近に頼る先があるかどうかで気持ちは変わると思います。
本市では、「安心して妊娠・出産・子育てできる―笑顔で育ち育てられるまち」を目指して、子育てあんしんサポート窓口を設置し、妊娠中や子育ての困りごとなどの相談を受けています。子どもは日々成長するため、育児で困ること、悩むことは出てくるかと思います。日頃の小さな悩みごとでも相談を受け付けているため、一人で抱えず相談してください。相談内容から必要に応じてサービスの紹介も行っています。サービスや相談機関を上手に利用し、子育てを一緒にサポートさせていただきます。子育てをする人を大切にすることで、穏やかな親子の時間が増え、自分らしい子育てができるよう応援します。