文字サイズ
自治体の皆さまへ

避難所でのこと 多様な視点で考えませんか

4/41

大阪府藤井寺市

6月23日~29日は、男女共同参画週間です

気象庁の調査によると、南海トラフ地震の発生確率は今後30年以内に70~80%、市内では震度6弱の揺れが予想されています。風水害も近年頻繁に発生しています。避難時に必要な男女共同参画の視点や備えについて、自分事として考えてみませんか。

■避難所はだれが運営?
市職員と地域の防災組織、避難者などみんなで運営します。

▽避難所運営ってどんなことをするの?
炊き出し、ごみの分別、洗濯や食料の確保などを行います。

避難所での生活や困りごとについて、話し合いなども行います。

■避難所になぜ男女共同参画の視点が必要?
災害時の困りごとや必要とする支援は、性別や年齢によって異なります。妊婦、乳幼児、高齢者、障害者、外国人など多様な人たちが生活を共にする避難所では、平常時と同様、男女共同参画の視点が不可欠です。

▽そもそも男女共同参画とは?
男女がお互いを尊重し合い、社会のあらゆる分野で多様な視点を持つことで、性別にかかわらず個性と能力を十分に発揮できるよう促進する取り組みです。

■過去の事例から学ぶ
避難所利用時の困りごとについての調査結果の中では、次のような男女共同参画の視点での課題が報告されています。
・更衣室や授乳室が確保されていなくて困った。
・トイレは男女で分けられていなくて使いづらかった。
・女性は炊き出し、男性は救護活動と性別で分けられ、心身ともに疲労した。
・男というだけで力仕事を任された。
・男性が生理用品を配布しており、受け取りづらかった。
※「東日本大震災に伴う『震災と女性』に関する調査報告書」「熊本地震を経験した『育児中の女性』へのアンケート報告書」などより

▽困りごとはなぜ起きる?
これまでの災害では、外部からの支援者は、一部の男性責任者を通してしか避難所や地区のニーズを知ることができなかったといわれています。
避難所の環境に対する感じ方や優先課題の認識はそれぞれの立場で異なります。女性など多様な視点が不足し、結果的に物資の品目が偏る、配布がうまくいかないなどの困りごとが起こったと考えられます。

▽避難所で起こる被害
東日本大震災のときには、「被災のストレスでDVが深刻化した」「物資支援の代わりに性的関係を強要された」などの被害が起こっています。
このような実態を知り、誰にとっても安全で安心できる居住空間になるよう、避難所での安全やプライバシーを守るよう対策を考える必要があります。

■自分が過ごす場所だからこそ快適に
避難所では、一人ひとりが必要とするものが、全てそろうとは限りません。
自分にとって必要なものを事前に準備しておく「自助」の取り組みも大切です。

▽MY持ち出しアイテムの例
・化粧落とし
・ヒゲソリ
・まくら
・日焼け止め
・ボディシート
・洗口剤
・入れ歯用の洗浄シート
・ちょっとしたお菓子
・おしゃぶり
・生理用品 など
あなたなら、どんなものが必要ですか?

周囲の人がどんなものを必要としているか想像してみることも大切だよ!

本紙5ページに掲載の「マイ・タイムライン」では、避難時に必要な持ち物を忘れないよう、事前に登録しておけます。いざという時のために、一度お試しください。

■藤井寺市では…
生理用品や粉ミルクなどを備蓄するほか、プライバシーが保護された仕切りやルームテントを準備しています。
また、災害発生時には、様々なニーズに対応できるように、職員の性別に偏りがないような配備体制に努めています。

非常持ち出し品と備蓄品は藤井寺市ホームページからも確認できます。

■さいごに
避難所運営はみんなで行うものです。
自分たちが生活する場所だからこそ、誰もが少しでも過ごしやすい避難所にしていくことが、私たち一人ひとりに求められています。
また、災害発生時にあわてないよう、日ごろから準備をしておくことも大切です。
この機会に多様な視点での避難所運営について考えてみませんか。

問合先:協働人権課人権推進担当(1階(4)番窓口)
【電話】939・1059

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU