善兵衛ランド

33／46

■5月の星空
南の空に「春の大三角」が見えます。これは、おとめ座の白い1等星スピカと、うしかい座のオレンジ色の1等星アークトゥルス、そして、しし座の尾の部分のデネボラでつくられます。
おとめ座は、一説には農業の女神デーメーテールだといわれ、左手に麦の穂(スピカ)を持った姿で描かれます。
ある日、デーメーテールの娘ペルセポネが野原で遊んでいると、突然大地が割れ、ペルセポネは冥界へさらわれてしまいました。これを知ったデーメーテールは、ひどく悲しみ、ほら穴に閉じこもりました。そのため地上では草木が枯れ、一年中冬になりました。作物はとれず人々は飢え、やがて死ぬ人も出てきました。このようすを見ていたゼウスは、冥界の王ハデスに、ペルセポネを母のもとへ帰すように説得しました。ペルセポネはようやく母のもとへ帰りましたが、冥界のザクロの実を4粒食べてしまったために、1年のうち4カ月は冥界に戻らなければなりませんでした。そのため、毎年娘のいない4カ月間、デーメーテールは悲しみ閉じこもるため、地上は冬になるといわれています。

◯月の観察
5月25日(木曜日)～27日(土曜日)、6月1日(木曜日)～3日(土曜日)が適しています。

◯惑星の観察
昼間は、金星が望遠鏡で観察でき、夕方には西の空に光る「宵の明星」として肉眼でも見ることができます。また、5月下旬から水星も観察できます。

◯5・6月の休館日
水曜日(5月3日は開館)、5月16日(火曜日)～21日(日曜日)
※5月30日(火曜日)、6月29日(木曜日)は集会室と多目的室のみ利用できます。

問合せ：善兵衛ランド
【電話】072-447-2020