「オーバードーズ」とは、医師が処方した薬や市販薬を大量に摂取することを言います。それは疾病の治療目的ではなく、過量服用でもたらされる多幸感によって精神的苦痛から逃れるために行われています。そして、このオーバードーズは10代の若い世代に非常に多いことが報告されています。当然のことながら桁外れの大量摂取によって身体には大きな負担がかかり、時には生命の危険にもさらされます。しかし、一度これに依存するとなかなか自身で離脱するのは困難です。では何故、若い世代がはまり込むのでしょうか。
原因には若い世代が抱える「生き辛さ」があるといいます。人間関係の複雑さをはじめとするストレスからの逃避が主たる原因で、昨今の急な増加はコロナ禍とも無関係ではないでしょう。
家族など周囲が気づいたら出来ることは何でしょうか。それは本人の辛さに寄り添い、支えになることです。よく言われる「ダメ、絶対」は最も言ってはいけない言葉です。まずは本人の辛さを受け入れ、共感すること。そして医療機関につなげることでしょう。
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