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令和5年3月 下北山村議会3月定例会を開催(3)

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奈良県下北山村

■一般質問

質問者:和田議員

【質問】下北山村のスポーツ合宿への取り組みについて
阿部章先生への追悼の意を込めて質問をさせて頂きます。

故阿部章先生の主な経歴と実績
昭和43年4月下北山寺垣内小学校で新任教師として着任、昭和46年には下北山中学校に勤務、柔道の専門家であったが、下北山中学校女子バレーボール部を全国大会にまで導く。
その後奈良県立大淀高校に異動、サッカー部監督となりサッカー部を全国サッカー選手権大会に第57回(昭和53年)から、59回までの3年連続出場、その後も選手権をはじめ多くの全国大会に出場。
下北山中学校サッカー部監督の故中瀬古宜雄先生との連携で大淀高校のサッカー部強化に努める。
1995年(平成7年)には静岡県御殿場市「(株)時之栖」(観光業)に移り、施設に全くなかったグラウンド造りから始め、現在では、人工芝13面、天然芝4面の巨大スポーツ合宿施設までに育て上げた。
2023年1月13日永眠。

下北山スポーツ公園が第二グラウンドを人工芝グラウンド(平成26年1月竣工)に改築する際、視察を受け入れて頂く等、先生から多くのノウハウを伝授して頂きました。先生は「施設の運営は常に現場目線、使用者目線」、「安心、安全、便利」、「食べること、寝ること、サッカーすること」がモットーと述べられていました。
さて、下北山スポーツ公園のスポーツ合宿環境ですが、多目的グラウンドが全面芝生化、池の平グラウンドも現在全面芝生化に向けて工事中であり、まさしく使用者目線に立った改良、良い方向で進んでいると思っています。
次に寝ることですが、現在は合宿と一般の宿泊客との住み分けが難しい状況にあり、どちらかと言うと、一般客が合宿客に追いやられてしまっているような状況ではないかと思います。
合宿専用棟のような施設は出来ないのか、村長の考えを伺います。
次に、(株)時之栖の阿部先生の後継者阿山恭弘社長は、施設が充実して来たこれからはソフト面の充実を図っていく必要があると述べられています。例えば、きなりカップ女子サッカー大会を開催していますが、小学校クラスの大会の開催を土日で2~3週間にわたって開催する等、スポーツ合宿部門のソフト面の充実に、もう少し村の支援や連携が必要と思いますが何か考えがあるのか、お聞かせいただきたいと思います。

【答え】地域振興課長
合宿専用棟が出来ないかという質問ですが、コロナウイルスの影響で受け入れ態勢が変わってきており、利用者はまだまだ感染症に対する意識も敏感で、合宿の際大部屋へ受け入れする人数制限もまだやっていると聞いています。
そういったことから合宿シーズンと重なれば少なからず一般客向けの部屋の利用は影響を受けています。
一般客はホテル感覚、または旅館感覚で宿泊されています。その上、下北山スポーツ公園の場合は、仕出しや宴会を受け入れており、食事の仕入れ、人員体制など無駄が多すぎて経営にも影響を来していると聞いております。
そのことを考えると理想は合宿専用棟が別にあれば良いという考え方もあります。
また、合宿専用棟建設については、過去に奈良県とも100名程度の宿泊施設の協議をしたという経緯があります。
しかし、感染症の影響、建設財源の問題、それ以上に受け入れのスタッフ確保(人材確保)、人材育成が課題となっております。
また、建物を建てても、年間を通じて集客がどのくらい見込めて、そこに人件費がどの程度、安定運営が出来るのか、そういったバランスを考える必要があります。
次にソフト面の充実に村の支援や、連携が必要ではないかという質問につきましては、まずシーズン中は新たな受け入れが困難と聞いております。
シーズンオフであれば調整出来ますが、学校の休みはどこも同じである状況もあり、またソフト面は運営ということで指定管理を受けているむらづくりセンターが、まずはどのようなことを考えて経営や行動を起こすかがまず先で、村はそれに対してどの様に支援をするかという立ち位置で現在考えております。村が支援しているところで言えば観光PR、合宿の誘致、雇用のPRなども行っております。
下北山スポーツ公園は村の観光拠点でもありますので、財源支援も引き続き行って行きます。直営ではございませんので、民間経営努力を頂きたいと思っていますが、しかし、人の確保が優先であり人によって次の取組に繫がると考えており、質問に対する考え方につきましては基本とするところは支配人と共有しております。

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