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資料館だより―奈良女子大学との共同研究のご報告―

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奈良県下北山村

昨年9月に奈良女子大学の先生と学生さんが来村し、歴史民俗資料館所蔵の古文書を整理してくださいました。連載企画として、先生と生徒さんの寄稿文を掲載させていただきます。

■連載企画 第5回 奈良女子大学 寺岡伸悟 教授
奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所所長、同文学部教授 および、同大奈良カレッジズ連携推進センター地域実践部門長
私は、奈良女子大学と奈良教育大学と法人統合してできた組織で、大学と地域の連携の世話人をしています。下北山村はその連携のモデル地域のひとつとして重要な位置づけで、いろんな分野の大学教員と下北山の方々との間でいくつもの共同研究や教育、地域貢献プロジェクトが動いています。この歴史民俗資料館との共同研究もまさにその一つです。資料を見ていく中で、奈良県の他地域とは異なる下北山の人・モノ・情報のつながりの特徴が垣間見えてきました。大和川流域にあり大阪・堺とのつながりが深かった奈良盆地、県中部を西に横断して紀ノ川となる吉野川流域などと、熊野川流域である北山郷の流通や文化の違いが、資料から感じられます。大変おもしろい・特徴的な地域であり、それは学習・研究の対象としてはもちろん、地域の魅力発信の「資源」として見ることができると思います。地域の魅力を発信するためには、そこを「深堀り」することが大切です。そのためにも、歴史民俗資料館の整理、所蔵資料の評価、活用のためのデジタル化などは未来志向の価値を持つ作業だと思います。
最後になりますが、他の研究メンバーや学生と同様、私も、下北山村の雰囲気が大好きになった一人です。次の訪問が楽しみで仕方がありません。

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