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令和5年度 施政方針(2)

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奈良県十津川村

■村の資源を活かした産業の振興
村の資源を最大限に活かして地域内循環を促し、村ならではの生業で「十津川ブランド」の確立を目指します。

▽森林管理職・フォレスターの派遣
奈良県からフォレスターの派遣を受け入れ、伐採届の業務、施業放置林の整備、市町村森林整備計画の推進に従事していただき、持続可能な森林管理の推進を目指します。村有林事業は、フォレスターとともに今後の森林整備に対する方向性と作業内容の検討を行い、計画策定を進めます。また、森林の集約化の促進・森林境界の明確化、災害に強い作業路網の構築は喫緊の課題と位置づけ、対応を進めます。

▽山の価値を高め所有者に利益還元
林業事業体の素材生産コストの低減、作業効率の向上を目的に、高性能林業機械の導入費用の一部を補助します。十津川村森林組合には、森林の管理や処分に対する相談窓口を引き続き設置し、森林の集約化を図ります。村内の建築需要における村産材の利用拡大を図るため、住宅などの新築・増改築に必要な木材等購入の補助を継続します。

▽地域農業の活性化に支援
農業の活性化と新たな特産品づくり、耕作放棄地の発生防止などのため、農林産物施設栽培整備支援事業と農業機械導入支援事業を引き続き実施します。

▽鳥獣害対策と捕獲の担い手の確保
猟友会十津川支部に捕獲奨励金を交付して駆除を依頼し、捕獲頭数の増加と害獣の個体数を減少させる取り組みを引き続き行います。

■安心・安全な生活環境・基盤の充実
生活の基盤を守り、村ならではの暮らしの魅力を高め、安心安全・心豊かに暮らし続けられる村を目指します。

▽防災機能を高める迂回路の整備
今年2月に災害査定を受けた林道川津今西線の通行止め解除に向けて、順次取り組んでいます。また、通常時は森林整備、非常時には代替路という防災機能を兼ね合わせた基幹作業道「上湯川迫西川線」は、すみやかな供用開始を目標に進めてまいります。橋梁長寿命化事業などの事業も、引き続き取り組みます。
また、主要幹線である国道168号五條新宮道路の国直轄指定区間への編入について、引き続き国土交通省及び国会議員への要望活動を行います。

▽耐震基準を満たさない施設の解体
個別施設管理計画に基づき、公共施設の再編を行います。まずは、耐震基準を満たさない施設の解体を重点政策と位置づけ、施設周辺住民の安全確保と維持管理費削減に努めます。

▽村営バス運行形態の見直し
村営バス運行は、スクールバスでの位置づけを最優先として考え、運行形態を見直し、移動手段・公共交通機関についての不安を払拭し、暮らしやすい住生活の環境整備を進めます。

▽集落の生活環境整備と森林環境保全
人家やライフラインなどの周辺にある危険な立木竹の伐採及び搬出処理に対して補助する「集落環境等保全事業」を引き続き行います。

▽安定した飲料水の供給
飲用水は14地区で料金徴収による管理運営を行います。また、令和6年度から公営企業会計に移行するためシステム整備にも取り組みます。共同飲料水供給施設、個人の谷水を含めて調査・支援、維持管理や施設整備を継続し、安定した飲料水の供給に努めます。

▽自律分散型の防災体制を構築
診療所機能を含めた災害対策本部拠点施設を役場庁舎前に整備します。

▽残土処分場の確保
工事が進む五條新宮道路の建設残土を処理するため、引き続き残土処分場の確保に取り組みます。

▽ダム及び堆積土砂対策
ダムに起因した堆砂や堆砂排除に伴う環境問題、堆積土砂処理などの対策をダム管理者と河川管理者に継続して要望します。国や県に対しては、熊野川の総合的な土砂管理に向けた取り組みや土砂発生源対策のさらなる進捗について要望を行います。

■行財政の再生
厳しい財政状況の中で組織が一丸となって取り組み、今後の村政運営に役立てる管理職候補の人材育成に努め、行政の効率化や財政基盤の安定化、公共施設など限られた経営資源を有効活用することを視点に入れながら、住民サービスの向上に努めます。

▽組織の見直し
防災体制の整備推進と観光を移住定住につなげるため、組織を一部見直します。また、水道施設の維持管理体制の強化、用地及びダム対策業務の円滑な運営などを目指し、事務分掌を再配置します。

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