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自治体の皆さまへ

令和6年 新年のごあいさつ(2)

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奈良県十津川村

■十津川村議会議長
中嶋 大樹

新年あけましておめでとうございます。
村民の皆さまには、新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、日頃から村議会の取組に格段のご支援、ご協力を賜っておりますこと心よりお礼申し上げます。

昨年を振り返ると、一番大きな事柄としてはやはり、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に緩和された事があります。令和2年1月前後から約3年半もの間、日本のみならず世界中すべての人々を巻き込んだ感染症でありましたが、全人類の努力の結果、その脅威に打ち勝つことができました。皆様の協力の賜物であり、心より感謝したいと思います。
また、12月には役場の敷地内に新しい小原診療所と、災害対策本部拠点施設が完成しました。紀伊半島大水害からの反省と近い将来発生するといわれている南海トラフ大地震への対策として、村民の命を守る大事な施設として運用が期待されます。
さらに、施設に関して、村では耐震に問題のある使用されなくなった学校などの公共施設の解体が進んでいます。旧折立中学校は、「大阪・関西万博」の河瀨直美氏プロデュースパビリオン「いのちのあかし」に活用されることとなり、昨年7月には工事安全祈願祭が執り行われました。多くの児童生徒を育てた温もりのある木造校舎が、万博会場に新しい形となって再生されることを楽しみにしています。

一方で、人口減少問題が叫ばれる中、依然、地域振興策が全国で繰り広げられています。課題である移住促進、子育て・教育支援、定住促進に多くの団体が苦心しています。
村の施策として、増えていく空き家に関しては、空き地を含めたその活用や、空き家解体のための大変手厚い補助制度があり、また、不足している住宅に関しては、賃貸住宅を整備するための補助事業を実施しています。そのほか、インフラに関しては、作業道を含めた村内道路の整備や維持管理、村の環境ならではの地元と協力した水道事業、また、その他村民に寄り添った福祉施策、きめ細やかな子育て支援や手厚い教育支援、歴史を重んじる村史編纂事業や玉置神社をはじめとする文化財修復事業を実施しています。また、昨年はマイナンバーカードの申請が話題となりましたが、少しずつ、村でもデジタル化への更新が進んでいます。

このような行政の課題について一度に解決する方法はありませんが、施策として出来る事から、地道に継続して取り組むことが大切だと考えます。
20年後に、村の人口は1500人になるという推計があります。
人口減少に抗いながら、今後ますます発達するであろう「人工知能」や、「新しい交通手段」なども視野に入れながら、議会としましても、中長期的に議論していかねばと考えます。

さて、2024年は「源泉かけ流し宣言」と「紀伊山地の霊場と参詣道・世界遺産登録」から20周年を迎える年となります。村ではこれを記念して「ダブル20周年事業」を実施予定です。県内唯一の高温泉を加水せずに贅沢にかけ流しとして使用する温泉と、道として稀有な世界遺産である村内2つの道をさらに活用すべく、村では年間を通じた取り組みを計画しています。また、1月の駅伝大会は第70回の記念大会となりました。

このように、議会としても、今年の干支である辰年にふさわしく成長が感じられるように、事業の展開と経済効果、インバウンドも含めた、関係人口・交流人口の増加に期待しながら、村民の皆様の安心安全を基本として、村の資源を活用しつつ、豊かな自然や文化を大切に守っていきたいと思います。

結びに、村民の皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げると共に、議会活動により一層のご支援、ご協力をお願い申し上げ年頭のご挨拶とさせていただきます。

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