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≪特集≫ 七ヶ浜の草花の魅力(1)

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宮城県七ヶ浜町

◆身近な自然を楽しもう!
今、お茶の間で人気の朝のドラマに登場する草花たち。なかなか耳慣れない草花の名前ですが、毎週、その名前が鍵になり、物語が進む様子に固唾をのんで見守る方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
今月は、七ヶ浜・ネイチャーウォーク代表の市村均(いちむらひとし)さんと内藤祐子(ないとうゆうこ)さん(汐南)に七ヶ浜の草花について伺いました。さて、七ヶ浜らしい草花はあるのでしょうか。

◆二人が編集・執筆で携わった図鑑類。雑誌も含めると何百冊にも。市村さんは、日本野生生物研究センターで働いていた時には、TBSテレビの「どうぶつ奇想天外」でおなじみの爬虫類の千石先生と一緒だったそうです。

◆七ヶ浜に住むきっかけは震災
市村:私は、東日本大震災の時に2週間ほど、東京から町のボランティアセンターにお手伝いに来たのがきっかけでした。ボラセンのブログを通じて、毎日の活動報告や支援のお願いなどをしていました。
七ヶ浜がとても美しいところでしたので、このまま離れてしまうのはもったいない、復興を見届けたいと思い、その後もここに通いながら仲間と一緒に復興イベントなどに携わりました。
七ヶ浜は、東京よりずっと心地いいですね。東京での生活は、出版のスケジュールに追われ、徹夜仕事もしばしばでしたので、身体が持つかなぁと思いはじめていました。そろそろ潮時かと思い、6年前の2017年に七ヶ浜に正式に引っ越して来ました。今はネットでも仕事ができますからね。

◆子どもの頃の景色と似ている
市村:私が育ったのは千葉県の下総台地の谷戸で、国際村の下の田んぼなどがその風景によく似ていて子どもの頃を思い出します。せっかく残っている里の自然ですが、いまは遊ぶ子どもが少ないのは寂しいですね。
私たち世代が自然の中でいろいろな経験をしたように、今の子どもたちにも大いに外で遊んでもらいたいですね。阿川沼はちょっと整備すると、面白い環境になると思います。

◆七ヶ浜に超希少種はない
内藤:七ヶ浜は、雪が少なく、海洋性の気候で比較的暖かいのが大きな特徴ですね。町には、昔から人が住み、開発も進んでいるため、植物の「超」希少種はありません。
実は、昔から当たり前のように見ていた植物って、とてもなくなりやすいんです。
例えば、阿川沼の周りには、秋口にミソハギ(P5下に写真)が咲きます。希少なものではないのですがいまや東京で見るのはむずかしい。ちょっと住宅が建て込んでくると姿を消してしまいます。
その他ここには、ハッカ(ニホンハッカ。P5下に写真)カラハナソウというビールの原料になるホップの原種に近い草も見られます。ハッカは葉をもむとよい香りがします。かつては西洋で重宝され、北海道では輸出産業になっていました。
市村:今、家庭の庭からこぼれたミントが増えて、ハッカを駆逐しそうになっています。せっかく日本のハッカが生えているので、ぜひ地元のハッカでカクテルを楽しんでほしいですね。
内藤:丹念に探すと、七ヶ浜でもけっこう面白い植物が見つかりますよ。大木囲貝塚のようなところは一度農地になった時期があるので、仙台の青葉山のような山の中とは違い、人に利用されてきた植物が残っているのかもしれませんね。

※詳しくは広報紙をご覧ください。

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