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≪特集≫ 七ヶ浜の草花の魅力(2)

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宮城県七ヶ浜町

◆浜辺も多様な区域を
内藤:やはり春はいろいろな花が見られ、楽しい散策ができます。4月頃だと、大木囲の公園にスミレが一面に咲きます。秋口だと阿川沼も面白いですよ。
また海岸では、ハマヒルガオなどの植物が一面に生えていることが多いですね。テンキグサはハマニンニクとも呼ばれますが、かつてアイヌの人たちが編んでバッグを作っていたそうです。
市村:ハマボウフウ(P5下に写真)はよく刺身のツマにしますね。菖蒲田海岸のほか、各地で保護しています。また、おひたしにするとシャキシャキとおいしいオカヒジキも、砂浜でふつうにみられますよ。
内藤:植物も塩分耐性の違いなどで、うまく海岸をすみ分けています。また、植物が深く根をはることによって、砂浜が守られていますし、その結果、砂丘ができたり鳥や虫が来たりして、自然環境の中でみんなつながっているんですね。
市村:きれいな海岸であってほしいと願う人の中には、砂浜には植物は必要ないと思う人もいるかもしれません。でも、何もかもなくすのではなく、例えば、ここはみんなで遊ぶ区域、ここは植物を残しておく区域など、ゾーンに分けて環境を整えていけばよいと思います。

◆七ヶ浜ならではのサクラ
市村:なんといっても七ヶ浜はサクラですね。昔、大木囲貝塚の案内をされていた塩竈市の小川進(おがわすすむ)先生によると、七ヶ浜ではちょうど北方系の桜と南方系の桜の生息域が交わり、両方の桜を見ることができる珍しいところなんだそうです。
内藤:春には、たくさんの種類の桜を見ることができますね。町内の丘陵地にポワポワといろいろな色の桜の花が咲き、きれいです。鳥が種を運ぶらしく、どんどん桜が増えます。
市村:七ヶ浜では、、大木囲貝塚のエドヒガンをはじめ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラ、八重桜の順に咲いていきます。
内藤:同じ桜色でも山桜は赤っぽく、オオシマザクラは淡い緑にも見えます。その頃の町の風景はすごくきれい。SEIYUの前の田んぼから周囲を見るとほんとうに桃源郷のようです。
桜の時期が終わるとウワミズザクラが咲きます。つぼみは塩漬けにして食べますが、桜餅のようなとてもよい香りがしますよ。

○スミレ
花の色:紫

○エドヒガン
花の色:白(淡いピンク)

○オオシマザクラ
花の色:白(淡い緑)

○ウワミズザクラ
花の色:白

※詳しくは広報紙をご覧ください。

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