■出番ですよ~
『ビーチは、人と海の“縁側”』
久保田靖朗(くぼたやすあき)さん(汐南)
カフェレストラン SEA SAWオーナー
中学生の時から国際NGO団体(非政府組織)に所属して、世界の飢餓や貧困、紛争、児童労働などと向き合い、震災の時は、青年海外協力隊としてアフリカ南部のモザンビークにいました。
七ヶ浜で活動することになったきっかけは、2012年1月に帰国して復興の支援で、たまたま七ヶ浜の仮設住宅を訪れた時でした。
私の故郷は千葉でモザンビークにいた時も海のそばで、海にはたくさんのいい思い出がありました。七ヶ浜は町内を回るとどこからでも海が見え、特に役場から菖蒲田に降りる道から広がる海と菖蒲田海岸の美しい景色に心を奪われました。
ビーチには魅力があります。10代20代の時に抱いていたような憧れ、ひと夏の恋が生まれるような、ときめきがあるビーチにしていかないと、本当の意味で地域のためにはならないのではないかと思っています。みんなが関わるきれいなビーチは治安もいいですしね。
2012年当時は、まだ一緒に取り組む仲間がいませんでしたので、まずは、ビーチクリーンをして仲間づくりから始めました。
2015年くらいになると、ビーチに小石がたくさん打ちあげられるようになりました。海水浴場をオープンできる状態にするには、とにかく多くの人の手が必要だったんです。
そこで、2017年からは、地域のボランティア団体として、町観光協会と協力して「1000人ビーチクリーン」を始め、2020年8月には、コロナでも海をキレイにをテーマに「1カ月毎日ビーチクリーン」。その後、毎週土曜日に朝8時から七ヶ浜の様々なビーチで行う「サタデービーチクリーン」と続いています。
地域はもちろん、仙台圏の週末リゾートとして多くの人の心のオアシスになってほしい。ビーチクリーンの活動は、音楽フェスやSEASAWの立ち上げにつながりました。
ビーチがある環境は、七ヶ浜に住む私たちには日常ですが、これだけ人と海が近い町はめったにありません。私は、ビーチが日本の文化の中の縁側に似ていると思っています。縁側は、お茶っこしたり、情報交換したり、人と人が交流を深める場所です。
また、ビーチは自然と人の縁側でもあると思います。人を癒し、自然に生かされているとダイレクトに感じることができる場所でもあります。
いろいろなことがあったこの場所で海とともに生きる。大切な資産がある七ヶ浜の魅力を未来につないでいける環境をこれからも作っていきたいと思っています。
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正解者の中から500円分の図書カードをプレゼント。今月号の中にヒントがあるよ!
▽応募方法
答え・住所・氏名を明記の上、8/21(月)まで、ハガキまたはメール、ファックスでご応募下さい。
【E-mail】kouhou@shichigahama.com
クイズの回答は町内の方に限らせていただきます。
7月号の答えは、(イ)
Q.マムシグサとマムシで共通しているのは何でしょう?
(ア)マムシグサの実もマムシも毒を持っている
(イ)マムシグサもマムシも酒に使われる
(ウ)マムシグサとマムシの模様は同じである
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