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町長室から郷里に響け

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宮城県丸森町

「復旧・復興の次のステージへ」

11月14日、国道349号(仮称)2号トンネル工事安全祈願祭が執り行われた。元の橋梁と他の2つのトンネル工事は順調に進んでおり、これが3つ目のトンネル工事となる。思えば昭和の国道349号は、今よりも多くの車が行き来していた。特に丸森では、繁忙期の後の慰労会などで福島の温泉に向かうため、農業生産組織などが多く行き交う道でもあった。
しかし最近では、路面の損傷が目立ち、狭くて交差がままならないという声も多く、平成26年の大雪の際には、福島県境で東北自動車道や国道4号が通行止めとなり迂回路として利用されたが、除雪するまで立ち往生せざるを得ない状況になったこともあり、早期の道路改良が強く望まれていた。
そのような中、令和元年東日本台風災害時には土砂崩れで通行止めとなり、住民の生活と物流に大きな影響を及ぼした。改めて、安全・安心な交通環境が何よりも大事なものだと思い知らされた。そしてこの度、台風災害からの復旧・復興に伴い、旧道の土砂災害や大雨時の冠水の解消、そして将来の町の発展のため、安全・安心な道路として山側の別線ルートが開設されるに至った。
この工事により、西側からの物流、観光等への新たな道が開かれ、夢と希望をもたらす幹線道路となることを大いに期待している。完成までにはまだ時間を要するが、今まで携わった多くの方々、国・県のご理解・ご協力に心から感謝を申し上げたい。そしてこの事業に伴い、町としても「通過型」ではなく「着地型」のまちづくりを町民の皆様とともに考えていかなければならない。
そのまちづくりの核として、丸森地区河川防災ステーションの整備や、観光施設のリニューアルがある。いずれにせよ、町民の皆様や新しい町議会の皆様と力を合わせ、復旧・復興の次のステージに向かって進んでいきたい。
丸森町長 保科郷雄

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