シリーズ 健康づくり 第171回

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■たばこの健康への影響を考えよう!
毎年5月31日は世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」です。
令和4年4月、成年年齢が引き下げられましたが、飲酒や喫煙に関する年齢制限は、健康面への影響などを理由に20歳のままとなっています。
▽たばこによる健康への影響
たばこの煙には約5,300種類の化学物質と約70種類の発がん性物質が含まれており、様々な健康面のリスクを高めます。喫煙者がたばこから直接吸っている煙(主流煙)とたばこから空気中にでる煙(副流煙)では、副流煙の方が有害物質が多いとされています。

▽考えられるリスク
・がん
鼻腔・副鼻腔がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん肝臓がん、胃がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がん　など
・その他の疾患
脳卒中、ニコチン依存症、歯周病、虚血性心疾患、腹部大動脈瘤、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、末梢性の動脈硬化、2型糖尿病の発症　など
・妊娠・出産
早産、低出生体重・胎児発育遅延　など

※喫煙開始年齢が早いほど、がんや心疾患など、たばこに関連する病気になりやすく、早世するリスクが高くなることが明らかになっています。喫煙は、喫煙者本人にとどまらず、周囲の人にまで悪影響をおよぼします。自分と大切な人の命を守るため、禁煙について考えてみましょう。