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自治体の皆さまへ

れっつらぶ健康 第441回

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宮城県丸森町

■“あぐど落とし”のススメ
丸森病院 副院長増子毅(ますこつよし)

丸森町では、女性を対象に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)健診を行っているため、骨折しないうちに骨の治療で通院される方がたくさんいます。
先日、外来で経過をみていた高齢の患者さんで急に骨密度が増えた方に、「どうやってよくなったんですか?」ときいたところ“あぐど落とし”という答えでした。“あぐど”はかかとのことです。
つま先立ちの姿勢から“トン”と、かかとを床や地面に落とす運動です。こうすることで骨に程良い振動が伝わり骨を丈夫にします。もし、何かの事情でつま先立ちが出来ない人は椅子に座ったままで足踏みするだけでも効果が期待できますが、あぐど落としは骨を振動させる効果だけでなく、ふくらはぎの筋肉を丈夫にします。また、つま先立ちの姿勢はバランス感覚を鍛えます。丈夫な筋肉とバランス感覚で転びにくくなります。骨折予防には、骨を丈夫にすることもさることながら、なんと言っても転ばないことが一番です。
あぐど落としに特別な用意はいりません。台所でお湯が沸くのを待っている間、バス停でバスを待っている間、病院で順番を待っている間…いつでもどこでもできます。
目標は1日30回、もうちょっと奮発して50回できればなお良いでしょう。一度に続けて30回、50回やる必要はなく、10回をひとまとまりとして、合計で30回、50回やればOKです。
かつてある国会議員が立候補表明のとき「小さなことからコツコツと」と言って流行語になりました。皆さんは「あぐど落としをコツコツ(骨々)と」やってみませんか?

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