文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集1】仙台の科学技術を世界へ発信 G7仙台科学技術大臣会合

2/47

宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

5月12日から14日まで、秋保地区で開催されるG7仙台科学技術大臣会合。市では、官民連携のもと、会合の開催準備を進めています。新緑にあふれ、美しく輝く杜の都に、いよいよ各国の関係者の皆さんを迎え入れます。

■科学の力で未来を切り拓(ひら)くまちを目指して
G7サミットは、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの首脳およびEU委員会等が参加する国際会議です。7年ぶりに日本での開催となる今年は、関係閣僚会合の一つである科学技術大臣会合が本市で開かれ、科学の力による地球規模の問題解決について話し合われます。
本市が開催地に選定された理由は、最先端の科学技術を活用したまちづくりの取り組みにあります。産学官が連携して整備が進められている次世代放射光施設「ナノテラス」は、仙台・東北の産業振興や技術革新につながることが期待されており、本市でも利活用の促進を図っています。また、昨年10月からは、津波からの避難を全自動で呼び掛ける「津波避難広報ドローン」の運用を開始。会合の機会を捉え、これらの先端技術を活用した取り組みを世界に発信し、「学都・仙台」としての都市ブランドをアピールします。

■おもてなしの心と万全の体制で
会合の開催準備を行う「2023G7仙台科学技術大臣会合推進協力委員会」では、官民連携でさまざまな取り組みを行っています。会合出席者をサポートする語学ボランティア研修や町内会による会場周辺への花植えなど、おもてなし環境を整備。さらに、開催機運を盛り上げるため、伊達武将隊と秋保温泉の女将(おかみ)による座談会の開催や、飲食店での秋保産食材を使ったメニューの提供などを行ってきました。
会合期間中における参加者向けの歓迎イベントも企画しており、東北の食材を使った料理の提供や、秋保の伝統芸能・田植踊などを披露します。また、各国の大臣らに本市の科学技術の取り組みを間近に感じてもらえるよう、ナノテラスや津波避難広報ドローンを視察いただくほか、震災遺構仙台市立荒浜小学校の見学を通して、東日本大震災からの歩みや復興支援に対する感謝を伝えます。海外の報道機関などには、秋保の伝統工芸の体験や仙台城跡などを巡るバスツアーを開催し、本市の多彩な文化や自然に触れる機会を設けます。
開催まで残りわずか。官民・地域一体となって、開催に向けた準備を加速させるとともに、会合を通して、本市の魅力を効果的に発信し、交流人口の拡大と地域経済の発展につなげていきます。

■最先端の科学技術を発信します
○次世代放射光施設・ナノテラス
令和6年度に青葉山エリアで運用開始予定のナノテラスは、国内既存放射光施設の約100倍の明るさを有し、より鮮明にかつ短時間で物質の観察が可能。創薬や医療技術、環境保全、食の安全等の分野の研究や開発に用いられます。
市は現在、施設を中核に研究機関や企業、大学等が集積し、共同で研究開発などを行う基盤「リサーチコンプレックス」の形成を進めているほか、企業が既存放射光施設を利用し成果を発表するトライアルユース事業を実施するなど、ナノテラスの利活用に向けた取り組みを進めています。

○津波避難広報ドローン
AIをはじめとする先端IT技術とさまざまな産業を掛け合わせることにより、新たな価値を生み出す「X-TECH(クロステック)」の一環として、津波からの避難を呼び掛けるための新たな広報手段「津波避難広報ドローン」の運用を令和4年10月から開始しました。
津波警報等の発表とともに、全自動で2機のドローンが離陸・飛行し、搭載するスピーカーから流れるサイレンと自動音声により、人の手を介さずに、海岸付近を訪れている方へ避難を呼び掛けます。

■おもてなしの心で温かく迎え入れます
○語学ボランティア研修会
3月21日・26日、会合出席者を支援する語学ボランティア研修会を実施しました。案内の際に使用する英語表現、マナーや心得を学んだほか、Wi-Fi(ワイファイ)やトイレの案内など、実際の活動場面を想定したロールプレイングを実施。積極的に質問したり互いに教え合ったりと、おもてなし力の向上に向け、意欲的に参加する様子が見られました。

○子どもたちによる国歌歓迎
秋保地区の幼稚園、小・中学校の児童・生徒の皆さんが、G7参加国の国歌を斉唱した映像を、会合会場などで上映します。カナダの国歌を担当したあきう幼稚園の子どもたちは、練習の際、先生の発声を良く聞きながら歌詞を覚え、ピアノの音に合わせて熱心に歌う姿が見られました。息ぴったりの温かい歌声で参加者をおもてなしします。

■G7を楽しく知って盛り上げる
○中高生向けトークライブ
クイズを通して知識を発信する「QuizKnock(クイズノック)」のメンバーである伊沢拓司さんと須貝駿貴さんによる、G7や科学をテーマにしたトークセッションやクイズ大会が、4月16日に開催されました。クイズに参加した約200人の中学生・高校生は、元気良く手を挙げて問題に答えるなど、楽しみながら社会と科学のつながりを学びました。

■関連イベント
○東北の観光物産展
東北の観光地を紹介するブースを設けるほか、各地の特産品を販売します。
期間:5月12日(金)~14日(日)
会場:JR仙台駅中央口改札前

○巡回パネル展示
G7参加国や、本市の科学技術を活用したまちづくりについて紹介します。
期間:5月14日(日)まで
会場:市役所本庁舎1階ロビー、スリーエム仙台市科学館、天文台、秋保・里センター

■市内交通渋滞緩和に向けた協力のお願い
会合期間中は、市内で交通渋滞が予想されます。時間に余裕を持ってお出かけいただくよう、ご協力をお願いします

問合せ:G7科学技術大臣会合推進室
【電話】214・8031【FAX】214・8817

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU