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【特集】さあ、冒険の時間だ なとりむくむくプレーパーク(1)

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宮城県名取市

■子どもが“夢中”になれる場所
子どもの頃の遊びというと、何を思い出すでしょうか。野山に入って昆虫を探したり、田んぼでザリガニ釣りをする。木登りをしていたと思ったら秘密基地を作ろうと時間を忘れて友達と没頭。今思えば危険で、洋服を汚しながら遊んでいたかもしれませんが、当時はそんなことを考えもしませんでした。
では、現代の子どもが大人になった時、「子どもの頃の思い出」として何を思い出すでしょうか。そこに頬を伝うぬるい汗や、木のゴツゴツとした感触、仲間だけのひそひそ話はあるでしょうか。
長い人生において、子どもとして過ごす時期はあっという間に過ぎていきます。ですが、とても大切な時期です。
子どもが自分の思いつくまま遊べるような時間や環境が減少している現代社会において、名取市では、子どもが自然や公園の中でのびのびと自由に遊ぶ環境を作ることで、子どもが持つ自主性や創造性を伸ばし、地域への愛着を育むことなどを目的に、プレーパーク事業を実施しています。
市の事業として開催される「むくむくプレーパーク」、一般社団法人プレーワーカーズが運営している常設型のプレーパーク「自分でつくる遊び場・居場所○○(まるまる)」。名取市で体験することができるプレーパークについて、携わる人たちの想いを掘り下げます。

■プレーパークとは? 「やってみたい」を原動力に!
プレーパークは、「やってみたい」が「できる」遊び場。一般的な公園とは異なり、基本的には禁止事項が設けられていないため、子どもが遊びをつくり、自由に過ごすことができます。
その遊びの内容は多岐にわたり、ボール遊び、水遊びなどなじみ深いものから、こま回し、凧揚げなど昔懐かしいもの、のこぎりを使った木工、焚き火など日常ではできないものや、中には名前も付けられないような独創的な遊びが生まれることもあります。
子どもが興味のまま遊びに没頭できる場所。それがプレーパークです。

■プレーパークのはじまり
1943年、デンマークのコペンハーゲンで始まった「廃材遊び場」がプレーパークの発祥といわれています。「小ぎれいな遊び場よりも、ガラクタがころがっている空き地や資材置き場の方が、子どもたちが喜んで遊んでいる」という造園家の発見が起源だったそうです。その後、1970年代に日本でもプレーパークが誕生しました。1990年代の後半から全国に広がりを見せ、現在では500に迫る数の団体が活動しています。
(参考:特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会)

■大人も自由に!
プレーパークでの大人の役割は子どもたちを見守ること。見守るといっても、近くに立って監視するということではありません。特別なことをする必要はなく、子どもの送り迎え役を引き受けたり、お弁当やお菓子の差し入れをしたり、子どもに声をかけたり。来ている大人同士で井戸端会議をしながら、子どもから頼られたときにはじめて手を貸すくらいがちょうどいい。ですが、時には子どもと一緒に真剣に遊ぶのもいいのではないでしょうか。子どもの意外な一面や、あなた自身の思わぬ内面を知ることができるかもしれません。大人が自由に過ごすことで、子どもたちもより自由に過ごすことができます。

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