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【特集】さあ、冒険の時間だ なとりむくむくプレーパーク(2)

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宮城県名取市

■遊ぶのも自由、遊ばないのも自由 プレーパークってそういう場所
子どもが遊び育つ社会を目標にする一般社団法人プレーワーカーズ、地域で育む子育て環境の実現を目指す非営利活動法人子育て応援団ゆうわにプレーパークにかける想いを伺いました

○遊びを通して育む
子どもにとって遊ぶことは当たり前なもので、生きていく上では欠かすことができません。遊びを通して、失敗や成功体験、社会性を育んでいきます。
プレーパークは、子どもが自由に遊ぶことが保障された場所です。
ただし、“自由に”といっても何をしてもいいわけではありません。自由の中でも「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を遊びの中から学んでいきます。
子どもにとって大切な遊びの環境が減少している現代社会。危機感を覚えた大人たちが「子どもが好きなように遊べる環境を作りたい」という想いを持ち、プレーパークづくりに取り組んでいます。

○子どもにのびのびと生きて欲しい
「プレーパークに遊びに来た子に、今日が生まれて一番楽しいと言われ、驚きつつ、悲しく思いました」。そう話すのはプレーワーカーズの須永力さん。その子の日常には楽しみが不足していることをひしひしと感じ、大人の責任を感じさせられたとのこと。
子どもを取り巻く環境には自由が少なく、決められた時間割の中で過ごしているかもしれないと考えます。
「プレーパークは来るのも来ないのも自由。何をして遊ぶかは来てから考えればいい。私たちは環境だけ用意して待っています」と須永さんは話します。

○「遊びたいから遊ぶ」が大切
プレーワーカーズの廣川和紀さんは、遊ぶことの一番の効果は「もっと遊びたくなること」だと考えます。「子どもは遊びを通して能力や社会性が発達すると思いますが、子どもが遊びたいから遊ぶということを大切にしてほしいです」と話します。
大人が遊びを強要するのではなく、子どもが自発的に遊びたいと思えるような環境が大切とのこと。
元気いっぱいな外遊びだけでなく、のんびりと過ごしたり、子どものやりたいことができる。プレーパークではたくさんの選択肢が用意されています。

○プレーパークは大人にとっても冒険
「大人もプレーパークに来て自由に遊ぶ子どもを見ることで、遊ぶことの大切さを思い出すことができると思います」と子育て応援団ゆうわの齋藤勇介さん。「自分たちが子どもの時はこうやって遊んでいたな。今の子どもには遊びづらい環境を作ってしまっていたな」と思い返すような場面に立ち会ってきたとのこと。
齋藤さんは、子どもが遊んでいるときに「失敗してしまうかも」「危ない」と思っても重大なものでなければ黙って見守るのも大切だと考えます。失敗の経験が子どもの糧になります。子どもを黙って見守るのは大人にとっても冒険です。

○子どもの未来へつなぐ
子どもが自由に遊ぶことができるプレーパーク。子どもの生活環境を変えたいという市民運動のひとつです。
子どもは遊びを通して心や体、社会性が成長していきますが、大切なのは損得勘定を抜きに「遊びたいように遊ぶ」ということ。子どもにとって「やってみたい」と感じて挑戦したことはすべて遊びです。
「危ない」「洋服が汚れてしまう」と遊んでいるのを制止したくなってしまうかもしれませんが、その時こそ「見守り」の気持ちを持って子どもの自由な遊びを見つめてみてください。
プレーパークを通して、子どもたちが遊びの中で自ら育ち、学んでいく未来が待っているかもしれません。いつかこんなフレーズが子どもたちの口癖になっているのでは。「ちょっとプレーパークに行ってくる!」

■なとりむくむくプレーパークのお知らせ
8月6日(日)閖上多目的広場 実施団体:プレーワーカーズ
9月18日(月・祝)広浦防災公園 実施団体:子育て応援団ゆうわ
10月9日(月・祝)十三塚公園 実施団体:プレーワーカーズ
10月22日(日)十三塚公園 実施団体:子育て応援団ゆうわ
11月4日(土)愛島台中央公園 実施団体:子育て応援団ゆうわ
11月12日(日)高舘河川グラウンド東隣広場 実施団体:プレーワーカーズ
内容:木・竹工作、土遊び、火起こしなどさまざまな遊び
対象:子ども、大人、どなたでも
持ち物:飲み物、汚れてもいい服装、着替え

問合せ:
プレーワーカーズ(須永)【電話】397-7507
子育て応援団ゆうわ【電話】397-7231

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