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〈多賀城の歴史と文化〉連載・多賀城創建1300年に向けて 多賀城南門復元の今

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宮城県多賀城市

■第39回 築地塀(ついじべい)の復元の試験施工
かつて、多賀城の南辺に築かれた築地塀は、版築(はんちく)と呼ばれる、土を何層も突き固めて積み上げる工法で造られていました。現在、この築地塀を多賀城南門の両脇に復元するため、版築工法の試験施工を行っています。この試験施工では、90センチ四方の型枠に、最初に12.5センチの厚さで土を入れ、7.5センチの厚さになるまで突き固めます。これを5層分積み上げたものが今回の試験施工になります。
しかし、ただの土を突いても固く締まらず、積み上げることはできません。そのため、土の他に石灰やマグネシウム、水を配合しながら突くことで固く締まり、積み上げることができるのです。
また、突き固める道具は木材を使用し、1層あたり突き固めるために要した時間は約1時間かかることが分かりました。
今後は、突き固めた版築試験体の硬度や強度の数値を計測し、これらの結果を基に検討・修正を行い、実際の復元工事に着手していくことになります。

問合せ:文化財課文化財係

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