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自治体の皆さまへ

安心して生活できる医療提供体制の確保に向けて

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宮城県大崎市

大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町の大崎地域1市4町では、医療に関わる人材や設備、財源などの限られた医療資源を地域全体で最大限効率的に活用できるよう、相互の役割分担・連携強化についての協議を行っています。
また、住民が安心して生活できる医療提供体制を確保するため、各市・町で公立病院経営強化プランの策定を進めています。
※イラストは本紙をご覧ください。

■公立病院を取り巻く状況
全国的な人口減少や少子高齢化が続く中、令和4年3月に総務省から「公立病院経営強化ガイドライン」が示されました。
近年、感染症の新規発生や大規模災害などの緊急事態が多く発生していることから、医療機関では今まで以上に機動的かつ柔軟に対応できるような体制の整備が求められています。

■大崎地域全体で目指す医療提供体制
住民が安心して生活できる医療提供体制の確保のために、大崎地域では次に掲げる3つの項目の実現を目指します。
▽役割・機能の最適化と連携の強化
・急性期機能は基幹病院である大崎市民病院本院へ集約し、周辺の医療機関はその後方支援機能を担う
・一つの病院で治療を完結するのではなく、大崎地域全体で患者を支える体制を整備
・基幹病院に夜間の救急医療機能を集約

▽医師・看護師などの確保と働き方改革への対応
・タスクシフト※1・タスクシェア※2を推進し、効率化を重視
・大崎地域の医療機関が相互に研修などを行うことができる環境を基幹病院に整備
・医療従事者が効率的に働くことができるよう、ICT(遠隔診療などの情報通信技術)の活用を推進
・地域内で人材を確保する・ために医療従事者の派遣などで連携

▽新たな感染症の感染拡大時に備えた機能・設備の充実
・平時から感染拡大時に転用しやすい病床や施設・設備を整備
・大崎地域全体で感染者の療養や感染拡大防止に関する連携・役割分担を行い、有事の際の備えを強化

※1医師の仕事の一部を看護師などの他の職種に任せること。
※2医師の仕事を複数の職種で分け合うこと。

■大崎地域内で医療機関の役割を分担し、連携強化に取り組みます
大崎地域の公立病院の役割分担、地域で不足する診療科や専門的な診療科は、機能集約と役割分担を基本に、加美郡・遠田郡・大崎市医師会と共に連携を図り、適切な体制構築に努めます。
また、地域で不足する診療科や専門的な診療科は、機能集約と役割分担を基本に、加美郡・遠田郡・大崎市医師会と共に連携を図り、適切な体制構築に努めます。

▼大崎地域の公立病院の役割分担
▽急性期
病気になって間もない時期・状態が安定せず、集中的な医療介入を要する時期
担い手:基幹病院

▽回復期
急性期を乗り越え、容態が安定した時期・リハビリなどの治療で回復を目指す時期
担い手:基幹病院以外の公立病院

▽慢性期
病状が比較的安定し、病気の進行が穏やかな状態である時期
担い手:基幹病院以外の公立病院

■夜間急患センターの移転と地域医療の連携拠点となる施設の整備を計画しています
現在、大崎地域の各公立病院では救急告示病院として、夜間も救急患者の受け入れを行っていますが、令和6年4月から医師の労働時間の上限が適用されることに伴い、現在の診療体制での夜間診療の維持が困難になることが懸念されます。
このことから、夜間急患センター(古川千手寺町地内)を基幹病院の敷地内に移転・整備し、夜間の初期救急の集約化を計画しています。集約化により、夜間急患センターと救命救急センターが連携し、より早急な診療対応が可能になります。

▽地域医療連携拠点施設
地域医療連携拠点施設は、夜間急患センターの機能も含めて整備する予定で、令和8年度中の完成を計画しています。
地上3階建て(延べ面積3,000平方メートル程度)を想定し、感染症対応スペースに加え、地域内の医療従事者が共同で利用できる研修室などの整備を検討しています。
大崎市民病院本院敷地内に「地域医療連携拠点施設」を整備

▽基幹病院以外の公立病院の役割
患者の受け入れが可能な時間帯まで夜間診療を継続するとともに、平日日中においては、基幹病院からの転院または救急患者などを積極的に受け入れることで、大崎地域内での医療連携を強化します。

■計画についての意見を聞かせてください
公立病院経営強化プランの策定や、地域医療提供体制に関する計画についての住民説明懇談会を開催します。
いずれの会場でも参加できます。

問合せ:健康推進課保健・地域医療担当
【電話】23-2215

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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