【特集】地域の種まき(2)

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◆地域づくりの現在地そして、ふるさとを未来へ

▽地域の活性化を目指し、変わりつつある地域づくり

地域づくりが始まった当初は手探りだったので、それまでの地域行事を継続したり、他自治体の事例を参考にしたりして活動していました。その後、住民との交流や意見交換を重ね、現在では、地域ごとの状況や要望に応じて内容を見直すなど、集落支援員が中心となって特色ある事業を企画し、参加者が増えている地域もあります。
今後、持続可能な地域にしていくためには、若い人をはじめ、これまでコミュニティ活動に参加していない人にも積極的に関わってもらい、その声を聞くことが重要です。市内では、その仕組み作りが徐々に始まり、学生や若い人たちも地域づくりに直接関わる形へ変わってきています。住民の皆さんは、そういう機会があれば、ぜひ参加していただき、思ったことや企画してほしいことを伝えてください。それが地域の活性化にはとても大切です。
ほかの誰でもなく、一人一人が地域をデザインする意識を持って意見を出し合い、交流していくことが、少しずつ地域を良い方向へ変えていくのだと思います。

▽種をまき、地域を笑顔に
魅力ある地域づくりを進めていくためには、お互いが関わり合って、知恵を出し合いながら進めることが大切であり、それがふるさとを未来へつなげていく鍵となります。
人口減少はすぐに止めることはできませんが、仕方がないと眺めていては何も変わりません。人口が減っても何かできることは必ずあるはずです。その「何か」を探して実践することは行政や集落支援員だけではできません。まずは地域に目を向けること。そして各地区の地域づくり事業などに参加することから始めてみませんか。
集落支援員がまいた、地域づくりの小さな種を大きく育てるのは皆さんです。一人一人が地域に愛着と誇りを持ち、行動に移すことで、その種は地域に笑顔という花を咲かせ、やがて実を結ぶことでしょう。

■Interview　地域づくり事業の参加者に聞きました
▽貴重な自然環境の魅力に触れてほしい
齋藤義樹(よしき)さん　瀬織(せおり)さん
(東和町米川9区)

▽若者の視点で考え、地域を盛り上げたい
佐藤瑞希(みずき)さん
(石越町新道)

※次号から各地区の地域づくりについてシリーズで紹介します。